動脈硬化が進行します

病気も診てくれる女性外来

スモグロビンAlcが長い時間、高い血糖値の下に置かれると、糖のたんこぶがどんどん増えていきます。
そして糖まみれになって、最終的には「AGE終末糖化産物」という物質に変質していきますAGEの姿として、次のようなイメージを想像してみてください。ヘモグロビンというタンパク質の周囲に四方八方からお菓子のように糖がベタベタとくっついた状態です。
こうなると、もう元のヘモグロビンには戻ることができません。
な物体に変質していきます。
ヘモグロビンとは似ても似つかない異常やっかいなのはこのAGEという最終的な糖化物質が、なかなか代謝されずに、長期間体内にとどまるという点です。赤血球が四カ月で入れ替わっても、AGEだけは残ってどんどん蓄積されていく。
長く人間の体にとどまりつづけるということから、高血糖の記憶という現象と一致するのではないか。
血糖値を元に戻しても、高い血糖値のときと同じように合併症の病気が進行するのは、AGEがそのまま体内にとどまりつづけるからではないか。
このことを確かめるために、AGEを人工的につくって、人間の細胞にふりかけてみました。
するとどうでしよう。このAGEは予想通りに細胞を攻撃したり、組織を劣化させ、老化を加速させた。
悪さの限りを尽くしたのです。
そしてひとたびAGEまで進化すると、元のタンパク質には戻らない。
ヘモグロビンA1c
モグロビンに置き換わりますが、AGEのほうは二度とヘモグロビンには戻りませんは正常なヘその上、長いこと人間の体内にとどまって悪さをする高血糖の記憶
という現象も、AGEによってきれいに説明できるわけです。糖尿病の患者さんの老化を進め、さまざまな症状を引き起こしていたのは、的な糖化物質に変質したAGEだった!
ヘモグロビンが糖化して、最終こうしてAGEの研究がスタートしたのです。そしていろいろ調べていくうちに、体はこいつだ!と言われだしたのは、わずか数年前のことです。
どうやら老化物質の正3体内のいたるところに存在するAGEここで、みなさんに一つ重大なことをお話ししなければいけません糖化が進んで最終的な糖化物質AGEになるのはヘモグロビンだけではないということです。冒頭で説明したメイラード反応を思い出していただきたい。メイラード反応は加熱によって糖とタンパク質が結合して性質が変わる化学反応でした。
言いかえれば、タンパク質の糖化反応といってもいいでしょうそして人間の体内でも体温で加熱されて、糖とタンパク質のメイラード反応つまり糖化反応が起きている。
動脈硬化が進行します

  • 治療もできます。
  • 遺伝子が活性化するからだと言われています。
  • 細胞に号令をかけて貯蔵するように命じます。

動脈硬化の心配をせなあかんけど。それがヘモグロビンのAGE化だったわけですが、勘のいい方はすでにおわかりかと思います。
人間の体内にあるタンパク質はヘモグロビンだけでしょうか?
組織はほとんどがタンパク質でできています。
いいえ、そうではありません。
体の細胞やつまり体内の組織が糖にさらされて、長い間体温で温められていると、どんどん糖化が進み、最終的な糖化物質、つまりAGEになっていく。体のあちこち、そこら中にタンパク質が糖化されたAGEがたまっていって、本来の組織を攻撃するようになる。AGEは異常な糖化物質、モンスターなのです。
人間が老化していく姿とは、こうしたことだったわけです。
さきにメイラード反応
とは、糖とタンパク質がくっついて褐色ないしは黄色になる褐変反応
だと言ました皮膚の老化が進むとどうなるか。
たるみやしわが出てくるのですが、同時にしみやそばかすも出てきます。
フライパンで焦がしたような、茶色ですね。体の骨も老化が進みますと、スカスカになるだけでなく、色が黄色から薄茶色に変色してゆきます。目の老化の典型は白内障です。白内障になると目の水晶体が白く濁ってきます。白く濁ったことで白内障に気づき処置を受けるわけですが、そのまま放置してしまうと、水晶体は黄色になることが知られています。私が医者になりたてのころは、こうした黄色の目をした患者さんを何人も見かけました。水晶体が黄色くなる。これも褐変反応です。ここで、体内でタンパク質がどのようにAGE化していくか、糖化の過程を説明しておきましょう図2
ブドウ糖タンパク質シッフ塩基アマドリ化合物AGE初期反応可逆的後期反応不可逆的図2AGEができるまでタンパク質とブドウ糖が結びついて糖化したタンパク質ができ、シッフ塩基、アマドリ化合物へと進む。ヘモグロビンA1cはアマドリ化合物の一種で、ここまでは可逆的反応である。さらに糖化が進行すると、最終的にAGEになる。ひとたびAGEになると、元の物質には戻れない。
でマ行涙かァ進後質はがにc剖物ンAにタンら元たピさヒグる何び進的シ11反まがヘ可溯る糖物はひ初きウ合で。

 

細胞を殺してしまいます。

でド化まるがブリこなとドこG質マAクアでA種に2ン基一的図タ塩の終最初にタンパク質と糖がくっつきます。この反応が進むと、マドリ化合物というタンパク質に変質します。
タンパク質はシッフ塩基という物質をへて、アここまでが初期反応です。糖尿病の指標になるヘモグロビンAlc﹂は、このアマドリ化合物に相当します。アマドリ化合物は糖の濃度が下がると、シッフ塩基や元のタンパク質に戻ることができます。つまり可逆的な物質です。
この段階なら、何とか取り返しがきくわけですねしかしアマドリ化合物がさらに加熱されたり、高い糖にさらされると、AGEという最終物質になり、もう元には戻りません。
不可逆的な物質になってしまう。
これがAGE、モンスターです。
ヘモグロビンを例にとると、ヘモグロビンAlc
のうち約10%はAGEに移行します。
それらが血管や組織にべったり沈着して、さまざまな悪さをするのです。
お菓子のようにベタベタした砂糖まみれの物質AGEの正体は何かといいますと、糖化物質です。体内にあるタンパク質が糖化した結果、本来のタンパク質とは似ても似つかないものになった。
AGEはちょうどお菓子のように、表面にベタベタと糖がくっついたような姿を想像されたらいいと思います。
元はきれいなタンパク質だったのに、砂糖でまぶしたようにベトベトになって、本来の働きがまったくできなくなった糖尿病が進行するとそれらが体中のいたるところに広がり増えていきます。

ついろな脯し皮膚を構成するタンパク質では種類が違います。
は呼べません。
ですから、できあがったものはそれぞれ違う。
一つの名称でAGE化
したと呼び、AGE化した糖化物質をひとまとめにしてそこでタンパク質が糖化したことをAGEと名付けたのです。
AGEには、元のタンパク質によってさまざまな種類があります。
糖のたんこぶがタンパク質のどの部分に、どんなふうにつくかによっても性質が変わってきます。
もちろんくっつく糖の種類によっても違います。
一説によると、AGEは何十種類もあるのではないかと言われていま皮膚のように1カ月で入れ替わるもの、ヘモグロビンを含む赤血球のように四カ月で入れ替わるもの、コラーゲンのように-5-0年で入れ替わるもの、それぞれAGEから受ける影響も変わってきます。
骨の目の水晶体を構成するクリスタリンというタンパク質は一生変わりません。
つまり、生まれたときからのAGEの蓄積をそのまま受けつづけます。
神経細胞や心筋細胞も一生変わりません。
つづけています。

動脈硬化が進行します
免疫力の弱い子どもやお车寄りは接種を受けておくと安心です。
ホルモンの流れからない……。
そういう場所のAGEはずっとたまったまま、組織に影響を与えまた、AGE化は体中で進行していますが、人もいます。個人差もあります。
患者さんによっては腎臓だけが悪くなって、目はまだ大丈夫なもし白内障の原因が一00%AGEだとすると、きるはずです。
どんな人でもAGEがたまりつづければ、必ず白内障が起しかし現実にはそうなりません。
なぜなら同じ量のAGEがあっても、パンクしてしまう臓器とまだ耐えられる臓器がある。
低い量のAGEしかなくても、別の因子が加わったために、障害が出てしまう臓器もあるからです。
つまりAGEがそれぞれの臓器に与える障害の度合は、ほかの因子によって薄められたり、濃くなったりするのです。
AGE化は体中で起きていますが、症状のあらわれ方は臓器それぞれ、人それぞれだということです。では、AGEは体の主にどこでその症状を引き起こすのでしょうか。
わりがあるのでしょうか。次章でそのことについて見ていきます。
あるいは、どのような重大な病気と関前のページのまとめ色が褐色や黄色に変化して、風味が変わる。
二年のことである。
この「褐変反糖とタンパク質を含む食品を加熱調理すると、応」
発見者の名前をとってメイラード反応
と名付けられた。
一九一は、血液中の酸素を運ぶヘモグロビンの形と構造を調べるうちに、奇妙な形をしたものが見つかった。
体の中で起こったスモグロビンA1cと呼ばれる。これは、いったい何ものか。
ラード反応の副産物であることがわかった。
調べていくうちに、メイ糖尿病の人は早く老化する!?

 

薬を飲んでいても赤ちゃんに影響しないよう

高血糖の状態が六七年とつづくと、治療して血糖をコントロールしても合併症としての血管系の病気のリスクが減らない。これを高血糖の記憶という。
AGEの発見。AGEは体の中のいたるところで見つかった。
体の中のタンパク質の糖化の最終産物、れこそが、老化の原因かもしれない。

AGEの正体とは何か

血糖値×持続時間
が老化の速度をあらわす。AGEはタンパク質が糖化して、それが体内のあちこちに沈着し、変質した最終糖化物質です。

組織を劣化させて、老化やそれにともなうさまざまな病気を引き起こしまこのAGEを考える場合、重要なポイントが二つあります。
られ、老化が進みます。体内に糖がたくさんあればあるほど、一つは血糖値です。これが高いとAGEがつくタンパク質が糖とくっついてAGEがつくられ高い血糖値の期間が長くつづけばつづくほど、もう一つは時間です。
化が進みます。
その間にAGEがつくられ、やはり老同じくらいの高血糖値でも三、四日だけなら、その間につくられるAGEはわずかです。でもそれが三年五年、10年とつづけば、その分、どんどんAGEはつくられて、取り返しがつかない量までたまってしまいます。AGEの値は、とができます。
どれだけ高い血糖に、どれぐらい長い期間さらされたかという、いわばかけ算であらわすこAGEの量1血糖値×その持続時間AGEの量は増えますので、ツケのようにたまってしまっては元に戻せません。
たとえ血糖値が正常の範囲内にあっても、七〇年、八○年と長く生きてきたとす。
細胞へ糖を取り込ませるのです

治療についてさらにくわしく解説したいと思います。

かけ算の値が大きいほど、老化を問題にするときは、ると、その分、AGEの量は多くなる、という見方をしなければいけませんつまり生きている時間が長くなるにつれて、血管が傷んだり、脳梗塞や心筋梗塞になったり、歯周病になったり、骨がもろくなったり、認知症になるなど老化現象があらわれるということです。
「長生きすれば、それだけ組織がポンコツになって、老化するのは当たり前だろう」と思うかもしれませんがなぜポンコツになるのかというと、その老化のメカニズムにAGEが深くからんでいるのです。
反対に若い人でも血糖値が高いと、かけ算の値が大きくなるので、の進行に個人差があらわれることが理解されます。老化は早く進みます。
人によって、老化そして最悪なのは血糖値が高い状態のまま年齢を重ねていくことです。かけ算の値が飛躍的に増えて、老化が加速します。
このことを見ても、中年になって高い血糖値を放置することが、いかに危険なことなのかがわかりますね健診で「あなたは血糖値が高いから食生活を改善しなさい、運動をしなさい」と指摘されても、まったく意に介さない人がいます。しかし、この助言は「あなたは老化の進行がほかの人と比べて早いですよ」と宣告されていることと同じことです。それでも、あなたが耳を貸さないとするなら、自らせっせと老化を早めているようなものです。
AGEによる老化のメカニズムが顕著にわかるのが、糖尿病で血糖コントロール不良の患者さんの症例です。
この病気の患者さんは血糖値が高いために、タンパク質の糖化が起こりやすい。つまりふつうの人よりAGE化が加速し、老化が一気に進みます。
AGEは人間の体にどのような影響を与えているのか。

老化のメカニズムを知らなければならない。

医療を実行しているところは本当にわずか。

コンビニのお弁当は塩分が強めに入っており、そのほうがよく売れ、日持ちがよい。おにぎりも同様です。塩をとりすぎてでも体はあいかわらず陸に上がりたてのころのしくみを残しているので、血圧が上がってしまう。
要は社会や環境の変化のスピードが速すぎて、人間の体のしくみや遺伝子がそれに追いついていないわけです。だから、ふつうの生活をしているつもりなのに病気にかかる。いわゆる、生活習慣病
うことになってきたわけです。そのいわば、代表格が糖尿病ということです。
が蔓延してしまついでに言うと、私たちがいくら頑張っても、に原因がありそうです。
なかなかダイエットできない理由、やせられない理由もこジャングルを想像してみてください。当時は冷蔵庫などありません。
獲物をつかまえたら、お腹いっぱい食べて、三、四日食べなくてもいいぐらいぎゅうぎゅうに腹につめこみ、限りなく脂肪にしてためこんでおかなければならなかった。ため食いできた人間ほど、生き残ることができたことでしょう。
反対に、目の前にある食べ物を十分に食べられなかった食の細い人や食べたものをエネルギーとして十分にためこめなかったような祖先は、淘汰されたはずです。私たちは、彼ら彼女らの生き残りの子孫ですから、もともと過食ぎみで、エネルギーを脂肪に変えてためこみやすい、太りやすい特徴をもっているわけです。目の前にあるものをお腹がいっぱいであるにもかかわらずさらに食べてしまう性格を有していることになります。私たちは長らく飢餓時代を送ってきたので、霜降り肉やトロ、卵などの脂肪をたくさん含んだ食べ物をおいしいと感じるセンサーが口の中に備わっている。そして、とりこんだ脂肪はなかなか手放さないしくみをもっているのでしょう。
だからどんなにダイエットしてもやせないし、てしまうのです。
ほんのちょっと食べただけで、効率よく吸収してしまい太っ私たちはもっともダイエットしにくい祖先の子孫なのです。残念ですね。
老化が起こるのです。

  • ホルモンが出なくなると心配されるためのようです。
  • 薬物療法を選択するという
  • 治療するだけでなく

病気の進行を遅らせるようにすることが大切です。でも、なかなかダイエットできないことも、卑しく食べ過ぎてしまうことも、私たちの意志の弱さとは別のところで規定されている側面もあると考えれば、なんだか、気持ちが楽になりますよね。言い訳にはならないでしょうが世界の成人人口の一11人に1人は糖尿病話を戻して、糖尿病の概略について、もう少し説明しておきます。糖尿病の症状で、一番最初に出てくるのはのどがかわいて、水をたくさん飲み、おしっこが出るというものです。そういう症状が出るので、患者さんによっては、水を飲むのを我慢すればいいのではないかと思ってしまう。
これはまったく逆の話です。人間は血糖値が一七OS一八0ミリグラム/デシリットルを超えるとおしっことして体外に出してしまいます。おしっこに糖が出るときは、必ず水が水溶液として一緒に出ていくので、糖の濃度が上がれば上がるほど、おしっこの容量が増えてしまいます。
つまり体の中が脱水になっている。それを防ごうとして、悪いことではない。むしろ理に適っています。
水を飲むわけです。
だから水を飲むことは決してもちろん甘い清涼飲料水などを飲んでしまうと悪循環になりますので、ません。でも飲水行動そのものをコントロールする必要はありません飲むのはお茶やお水でなければいけそれともう一つ、糖尿病で言っておきたいのは、やせに対する誤解です。太っていた患者さんがやせてくると、「糖尿病はよくなっている」と誤解してしまう。
「先生、やせてきたんだから、糖尿病は治ってきましたよね」とか「やせているんだから、食事療法なんか必要ない」という人が多くいます。
これは大きな誤解です。
さきほども申し上げましたように、糖尿病は飢餓状態です。
悪くなればなるほど、ご飯を食べていないのと一緒になります。
だからやせるほかにもおしっこをたくさん出すと脱水になって、水分の量が減ってきます。
水分の目方が減って、体重が減るわけです。
さらにおしっこにはブドウ糖が含まれています。ブドウ糖はエネルギー源です。ブドウ糖のエネルギーは一グラム当たり四キロカロリー。一回のおしっこで一00グラムのブドウ糖が出たとすると、四00キロカロリーのエネルギーを捨てたことになります。

 

治療法だろう

小さいお弁当一つを捨てているのと同じになる。
つまり糖尿病でやせてくるのは、エネルギー不足の飢餓状態になっている証拠なのです。
回復しているのではない。むしろ逆に糖尿病の状態が悪化したことのあらわれです。やせたから回復していると思うのは大間違い。何もしないのにやせてくるのは、むしろ危険な兆候です。
ところで、いま、糖尿病にかかっている患者さんはどれくらいいると思われますかつい最近発表された報告では、世界には糖尿病患者さんが三億六六00万人いるということです。成人110ー七九歳人口の八.三%、一11人に1人が糖尿病という勘定になります。二〇一一年時点で、日本は世界第六位の一0六七万人、日本の成人人口はおよそ九五三四万人ですから、成人の一·二%が糖尿病ということになります。
ちなみに糖尿病人口世界ワーストワンは、中国。そのあと、インド、米国、ロシア、ブラジルと続きます。また、糖尿病予備軍まで入れると、その数はおそらくその倍以上にふくれあがります。つまりざっと見積もっても、七八億人。いま、世界の総人口が約七0億人ですから、九S0人に1人の割合で糖尿病、またはその予備軍の患者さんが世界にいることになります。世界的には、10秒に三人、年間にすると1000万人が新たに糖尿病を発症しています。さらに面白いことがわかってきました。世界の糖尿病の患者さんの増加を押し進めているのも、実は、ワーストワン、ツーの中国とインドなのです。この二つの国だけで、世界の糖尿病患者の増加の約四割を説明できます。
老化のメカニズムを知らなければならない。
治療しておきましょう。
ホルモン状態が正常にコントロールされる
これから新興国がさらに豊かになっていくにつれ、いでしょうか世界の糖尿病患者さんの数はもっと増えてくるのではなAGEが高いと死亡リスクが高まるかつて糖尿病は、インスリンの絶対的不足をコントロールできなかったために、飢餓状態が進行し、そのまま亡くなる人が少なくありませんでした。これが糖尿病昏睡です。高血糖による脱水や栄養失調から、意識を失い昏睡状態におちいり命を落とす急性の合併症です。しかしいまはインスリンを打ったり、血糖値を下げる薬もたくさんあります。脱水に対しては速やかに点滴で補充することもできます。したがって、糖尿病と気づかず、でたらめな生活をしてしまって、仮に血糖値が一時的に四00、五00ミリグラム/デシリットルと上がってしまっても、急性の糖尿病昏睡によって亡くなる患者さんは、ひじょうに少なくなりましたでは糖尿病では、何が怖いのでしょうか。
それは、慢性のじわじわと進む合併症です。
最近、糖尿病の患者さんの死因に関する報告があったのですが、その研究によると糖尿病の患者さんはろんな病気にかかって亡くなるリスクがふつうの人の一·八倍も高い男でも女でも太っていてもそうでなくとも若くても年をとっていてもつまり、死亡に影響する他の因子を補正しても、糖尿病があると一·八倍死亡リスクが高くなるのです。
原因疾患別に見ると、もっとも死亡率が高いのは心筋梗塞や脳梗塞など血管系の病気で、ふつうの人の11.111倍。つまり、糖尿病の人はそうでない人に比べて、心臓や脳の血管がつまって起こる心筋梗塞や脳梗塞で二.三倍死亡リスクが高い血管系の病気以外で亡くなる危険性も一·七倍。さらに嫌なことに、がんによる死亡も1-1倍高くなります。糖尿病になると、肝がん、膵臓がん、子宮体部がん、腎臓がん、結腸·直腸がん、膀胱がん、乳がんなどになりやすいようです。
さらには、アメリカのこんなデータもあります。心臓病をまだ患っていない五〇歳の糖尿病の患者さんは糖尿病でない人より平均で六年寿命が短い。つまり、まだ血管系の病気が出ていない比較的初期の糖尿病であっても、その後の生きられる人生の長さが違う。六年短い。そして、この六年のうち三·六年分は、心臓血管系の病気を起こすことで早く亡くなってしまい、寿命が短くなる。残りの二、四年分は心臓病以外の病気たとえばがんや肝臓病や結核やその他の感染症、うつ病による自殺などで寿命が縮まってしまう。

 

医師は規定に沿った処方しかできない

どうですかありとあらゆる合併症が引き起こされ、糖尿病患者さんの寿命に悪影響を及ぼしていることがわかると思います。こつそしょうしょうほかにも認知症になりやすかったり、てくるいろんな病気のオンパレード-骨粗鬆症になる危険性が高いこともわかっています。
年をとって出昔は、風邪は万病のもとと言われていましたが、いまは、糖尿病は万病のもとと言ったほうがいいような時代を迎えてしまったのかもしれません。糖尿病の患者さんたちを見ることは、老化の縮図を見ていることに似ているともいえるでしょう。
要するに、糖尿病の患者さんはいろんな病気にかかって亡くなる危険性がふつうの人より圧倒的に高いわけです。日本のデータでも糖尿病があると健康寿命が約一五年短くなることは前に触れたとおりです。
ここで、AGEを思い出してみましょう。「糖尿病の患者さん1AGEがたくさんたまっている人」
つまり、AGEがいろんな病気の発症やその死亡リスクを上げている可能性が考えられるわけです。
でした。
糖尿病の治療は、できるだけ高血糖をコントロールして、AGEをためないようにすることですが、糖尿病でない人にも同じことがいえます。
あらゆる病気の危険性を引き上げるのがAGEだとしたら、生きする秘訣。老化を防ぐ早道となるわけです。そのAGEをためないようにするのが健康で長糖尿病で一番怖いのは慢性の血管合併症糖尿病は糖尿病そのものより、慢性の合併症が怖い。そしてこの合併症のすべてにAGEがからんできます。
なかでも典型的なのは慢性の血管合併症です。これは血管がつまったり、破けたりする病気で、心臓で起これば心筋梗塞、脳で起これば脳梗塞、足の血管がつまれば、足が壊疽を起こして切断しなければならないという怖い合併症閉塞性動脈硬化症です。
参考までに言っておきますと、糖尿病の血管合併症には小さな毛細血管がやられるきな血管がやられる大血管障害があります。細小血管障害では、腎臓と網膜と神経の三つがやられやすい。

医療を実行しているところは本当にわずか。

うつにもなります。

細小血管障害
と、大たとえば、腎臓に関して言うと、新たに透析に入る患者さんの約半分は、糖尿病が原因です。新規に透析導入となる患者さんの原因疾患の第一位を糖尿病が占めています。日本にはおよそ二九万七000人の透析患者さんがいますが、そのうち、一0万三000人透析患者全体の三五·八%は、糖尿病腎症が原因で透析しています。つまり、かりに私が透析のクリニックに行ったとしますと、待合室で待っている患者さんの三人に一人は糖尿病の方。「今日から透析したいんですけど」と、窓口に新規に来られる患者さんの11人に1人は糖尿病患者さんになるわけです。腎臓は、体にたまった老廃物をおしっことして排泄する臓器です。その働きが悪くなれば、老廃物は体の中にたまる一方となりますので、当然人工的に透析を行い、定期的に老廃物を取り除いてあげないといけなくなるわけです。週に三回、数時間は透析が必要となります。また、この透析を行っても十分に取り除けない老廃物もあります。さらに腎臓は、老廃物の排泄以外にホルモンを分泌させることで、骨の形成に関与したり、血圧の調節に関わったりしますので、透析だけで腎臓の働きを完全に代償させることはできません。
糖尿病が原因で透析導入になった方の平均余命は、約五年と考えられています。
網膜症については年間三000人の方が失明しています。おそろしいことに患者さんはまったく自覚症状がなく、ある日突然、真っ赤な川が目の前を流れたと言います。そのときは眼底出血をしていて、そうなると視力が回復できない場合もあります。人間は外部の情報の八〇%を目から得ているといわれています。ある日突然視力を奪われてしまうことが、その人の生活に重大な障害をもたらすであろうことは容易に想像できます。
手足のしびれ
を侮ってはいけない神経障害では、糖尿病で一番多いのは手足のしびれと違和感。グローブ·アンド·ストッキングタイプの神経障害です。グローブは手袋、ストッキングは靴下ですから、それらを着ける手足の場所にびりびり感やしびれ感があって、夜寝られなかったりする。

老化が起こるのです。

遺伝子を損傷

糖尿病を通して、そのメカニズムを見ていくことにしましょう糖尿病患者の細胞は飢餓状態?
血液中のブドウ糖の濃度が一定期間、糖尿病とは慢性の高血糖がつづく病気です。原因は何であれ、に高いと認められたら、糖尿病と診断されます。
慢性的糖尿病の患者さんは常に血糖値が高い状態に置かれているので、体中のあらゆる組織でAGE化が進み、化が加速しています。「糖尿病の患者さん1AGEがたくさんたまっている人」と言っていいでしょう。
老AGEの話をする前に、老化のモデル
とも考えられる糖尿病を見ていきましょう糖尿病はインスリンというホルモンの異常によって起きます。
人間の血糖値を下げるホルモンは、インスリン1種類しかありません。
といっても、インスリンは血糖値を下げる目的で存在しているわけではありません。

私たちがご飯を食べると、その栄養素がブドウ糖になって消化器官から吸収され、血液の中にブドウ糖が増えます。これを細胞にエネルギー源としてとりこませようとするのがインスリンです。インスリンは別に血糖値を下げるためにあるのではないと申し上げました。
肉や脂肪細胞などに届ける自動車のような役割を果しているのです。
栄養素のブドウ糖を速やかに筋ブドウ糖が細胞にとりこまれる。
インスリンの働きによって、す。
病気も診てくれる女性外来

  • 検査を受ければ確認できます。
  • 認知機能が高いことがわかってきました。
  • 薬栽培の茶葉を使い

医学の知識などがなくてその結果として、血液中の血糖値は下がりまつまりインスリンが働く限りにおいては、血糖値は正常に保たれますし、筋肉や脂肪細胞もエネルギー不足におちいらなくてすみます。私たちは食事をとることで、筋肉を使って十分な活動ができ、余分なエネルギは、いざというときに備えて脂肪細胞に蓄積されるわけです。
しかし、何らかの原因でインスリンの分泌が阻害されたり、起きて、糖尿病と診断されます。
その働きが悪くなった場合は、慢性の高血糖が体の中ではある種の矛盾が起きるのです。みなさんは誤解されているかもしれませんが、はいわば飢餓状態です。なぜって、細胞にブドウ糖がとりこめないわけですから糖尿病の患者さんべらぼうに高血糖で、一見栄養があり余っているようですが、細胞側からすると、まったくブドウ糖をとりこめていない。何日間もご飯を食べていない状態と同じわけです。
そこで窮余の策として、タンパク質や脂肪を溶かして別の栄養素を絞り出し、何とか細胞が機能するようにするわけです。糖尿病の大きな原因としては、二つのことが挙げられます。一つはインスリンをつくる細胞が壊され、インスリンを分泌することができなくなる。小児に急性に認められる糖尿病の多くがそれに該当します。もちろん生まれつきインスリンをつくる能力が弱く、加齢とともにインスリンの分泌がさらに低下して、大人になってから糖尿病を発症する場合もあります。
もう一つの原因は、運動不足や過食で肥満になると、インスリンの働きが阻害されることです。
これは脂肪細胞、とくに内臓の脂肪細胞がインスリンの働きを阻害する物質を出すからです。脂肪細胞は食べたもののエネルギーを脂肪として貯蔵している細胞です。

 

薬をつづけながら療養した利彦さん

なぜその脂肪細胞がインスリンの邪魔をするのかというと、これは仮説ですが、必要以上に脂肪がたまりすぎると、脂肪細胞自身がそれを負荷だと感じて炎症反応を起こしてしまうからではないでしょうか。
もう俺は限界だぜ
こんなに食ったら、の細胞がやってきて、それを聞きつけてマクロファージという細胞が食べられるときに炎症反応が起つまりとSOSを出す。
掃除屋余分な脂肪細胞を食べようとします。
きて、インスリンをブロックするような悪い物質を出してしまうのです。もう一つの仮説は、シャットダウンする。
人間の体自体が「もうそれ以上食うな。太りすぎだぞ」
こちらの仮説のほうがわかりやすいかもしれませんと信号を出して、インスリンをいずれにしても肥満はインスリンの働きを阻害するので、性といいます。
血糖値が高くなります。

これをインスリン抵抗多くの糖尿病の患者さんは、もともとインスリンの分泌が少ないか、生活習慣のゆがみによってインスリン抵抗性が生まれるか、あるいはそのどちらもが存在することで、慢性の高血糖がつづくことになります。現代人は背広を着た縄文人
ここで疑問が生じます。
どうしてインスリン以外に、ブドウ糖を細胞にエネルギー源としてとりこませ、結果として血糖値を下げる別のバックアップ機構を、人間は用意してこなかったのか。インスリンと同じような働きをもつ別のホルモンがあれば、インスリンの分泌や働きがちょっとくらい悪くなっても、糖尿病にはならないわけです。当然やっかいなAGEもつくられずにすみますし、そのほうが合理的なはずです。ところが人間にはインスリンに代わるものがない!
なぜか^その理由はズバリ、まだ私たち現代人が背広を着た縄文人状態にあるからです。人類の誕生から現在までを1年の暦にたとえてみましょう。人類という種、ホモ·サピエンスが誕生した日私たちが近代的な生活をし始めたのは、を1月1日の午前0時0分とすると、でしょうか一年の暦でどのあたりになるの毎日、電車に乗り会社に出かけ、簡単な用事は電話かメールで済ませる。
薬を服用中の人
検査で骨や関節の撮影をすることもあります。
薬だからです。
お昼に定食を食べ、午後三時におやつをつまみ、部長に怒られた腹いせに一杯飲んで焼き鳥を食べ、ラーメンでしめて終電で帰る。休みの日は車で出かけ、ドライブスルーでファーストフードをとり、家に帰ってお昼寝をする。そんな生活をし始めたのは、ここ二0S三0年くらいのことです。人類の誕生から考えると、今のような生活様式になったのは、一年の暦でどのあたりになるのでしょうか^おお十月くらい?十一月?答えはいずれも×です。なんと年末も年末、大晦日十二月三十一日の午後十一時五十分くらいになります。つまり、私たちは人間として近代的な生活をまだほんの10分しか経験していません!人の長い、長い進化の過程を1年にたとえてみると、10分だけいまのような環境下にいるわけです。
したがって、基本的に私たちの体は、原始時代の生活に適合しています。私たちの体のつくりを支配している遺伝子は、完全に原始時代のままなのです。
私たちが当たり前のようにしている近代的な生活様式には、体のつくりはまったく適合していないのです!
まさに私たちの体は、鹿児島大学の丸山征郎教授の言われるように背広を着た縄文人なのです。その丸山征郎教授が編集主幹になっておられる血管医学と題する医学雑誌があります。日本で最も古くから出版されている血管専門の医学雑誌です。私もこの雑誌の編集委員の一人で、いろんな分野の先生方と血管に関する論文を取りまとめています。丸山先生は、一瞬で物事の本質を見極められる才能をおもちの方です。背広を着た縄文人、ネーミングもいいですよねでは原始時代の生活を想像してみましょう。私たちの祖先は腹いっぱい食べて、血糖が高くなることなどそうそうあり得なかったでしょう。いつもひもじい思いをして、血糖値を無理やり上げなくてはいけない状況にあっただろうと推測されます。
そのため、人間はインスリンの働きとは逆の、血糖値を上げるホルモン、養素を絞り出させるしくみをたくさんつくり出していったわけです。
タンパク質や脂肪を溶かし別の栄たとえば獲物を追ってみたけれど、なかなかつかまらない。腹は減った。
しかし人間の脳や赤血球はブドウ糖しかエネルギー源にできないので、食べるものがなくても、どこからかブドウ糖を絞り出して血糖が下がりすぎないようにしなければ、筋肉や脂肪を溶かしてでも、命をつないでいくことができません頭の栄養源になるブドウ糖をつくり出すしそこで、肝臓から糖を供給したり、くみを獲得しました。

 

病気のラインは正常部分にとどまらず下降ラインをたど

また血糖値を上げるためのホルモンも用意しました。その代表が交感神経のアドレナリンとノルアドレナリン。ほかにもグルカゴンや成長ホルモンがあります。いずれも血糖値を上げる働きをしています。このように私たちの祖先は腹いっぱい食べられることなどめったになかったので、血糖値を上げるためのバックアップ機構はたくさん用意したけれど、血糖値を下げる必要などほとんどありませんでした。このような飢餓の状態が長く続く原始時代の環境下では、血糖値を下げてしまうことは、むしろ致命的になったはずです。インスリン以外にそんな働きをする余計なホルモンやしくみをもってしまっていたら、まさに命取りなっていたことでしょう。
ところがです。今日の私たちの生活様式は、原始時代のそれとは大きくかけ離れています。体のしくみは原始人と同じですが、毎日たいしてエネルギーを使わなくとも、たらふく食べられる時代になりました。食べ過ぎて血糖値が上がってしまうような状況など、考えてもみなかった事態です。なんたる誤算でしょうか当然、まだ体がいまの環境についていっていません。
ど、私たちには与えられていなかったのです。
血糖値の上昇に対する防御策を準備する十分な時間なこれが今日、私たちがしばしば高血糖に悩まされ、糖尿病を患ってしまう根本的な理由です。?
太りやすい人間が生き残ってきた高血糖と同じことが心筋梗塞や脳梗塞にも起きています。
血液を固める、血栓ができる、という問題です。血管の中をどうやって血液は流れているのか。血液を止めるのに必要な血小板は、1マイクロリットル当たり五万個もあれば十分なのですが、その四五倍の110万三0万もあります。凝固因子類にいたっては五倍もあり、やはり止血に必要な因子フィブリノーゲンは1デシリットル当たり八〇ミリグラムもあれば十分なところ、その一四倍あります。なぜかというと、昔、人間は怪我をする危険に囲まれて暮らしていたからです。考えてもみてください。昔、ジャングルで暮らしていた私たちはトラに襲われても、包帯はありません。

病気も診てくれる女性外来

ストレスや疲労他に喫煙

上血剤もなく、輸血もできない。
そこで人間はトラにかまれてもいいように余分に血小板などを用意していました。何重にも出血を止める血液凝固の機構を獲得しました。ところが、いまの私たちはトラにかみつかれなくてもすむような時代に生きています。不幸にして事故にあっても早急に治療が施され、原始時代に比べて出血死のリスクは遥かに少ないものとなりました。
で、どうなったか?血液凝固を制御する因子として、アンチトロビンⅢは実際の濃度が1デシリットル当たり三0ミリグラムほどしかなく、これが110ミリグラム以下になると血栓傾向となり、血が固まりやすくなる。こちらのほうは、余剰が少なく、目いっぱいなのです。
余計なストレスがかかるだけで、ちょっと脱水になったり、ます。血液は固まりやすいので血管がつまってしまい動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった血栓症の病気が起きてくるのも、私たちが原始時代のままの血液構成でいるからです。ここでも、私たちの体の基本的なつくりといまの環境とのギャップが問題を起こしているわけです。高血圧が増えている理由にも同じことが言えます。私たちの祖先は魚でした。魚は海にいたので、塩はあり余るほどありました。ところが海にいたのでは栄養源が少なすぎる。そこで、私たちの祖先は陸に上がって、両生類になり、爬虫類になり、哺乳類へと進化していきます。その過程で一番困ったのが塩の不足です。海から陸に上がると、を見回しても、塩がまったく見つからないところもあります。
海のようには、ふんだんに塩がない。

周り塩は「サラリーsalary」の語源になるくらいとても貴重なものでした。
のために戦った人という説もあるようです。
兵士ソルジャー
の由来も塩そのため、私たちの祖先は少しでも塩気のあるものを食べたら、すぐ吸収して体内に蓄えるようなシステムを獲得しました。それが「レニン-アンジオテンシン系」と呼ばれる腎臓でのホルモンシステムです。このシステムによって腎臓でNaと水の再吸収を促します。ところが、塩分が過剰になると、血液中のNa濃度を一定に保とうとして水の再吸収も増えて循環血漿量が増加するので、結果的に血圧が上がるのです。
けっしょう魚はこうした塩をとりこむしくみをもっていません。
ためのシステムです。
海から陸に上がった生き物だけがもっている、生きる人の口の中には、塩分をとてもおいしいと感じるセンサー機構があり、塩分嗜好性があります。私たちの体は、いったん塩分をとりこんだら出さないしくみになっているのです。たしかに、塩分は貴重で、日本でもかって専売公社として塩を販売していました。ところがいまは塩が潤沢にあります。調味料として塩を使うばかりか、醤油や味噌にも塩分が入っており、さまざまなお菓子や加工食品にも塩分が入っている。

薬を服用中の人

治療の概念が変わることを期待しています。

そうしたタイプの神経障害です。典型的には、足の指先からしびれなどの症状があらわれ始め、次に手の指先に症状が出てきます。脊髄から最も遠い神経の先っぽからやられていくからです。正座をして、足がしびれてしまう。
ちょうど、あんな感覚が手や足に常に起きてくる病気です。
手足のびりびり感やしびれ感がさらに進行していくと、知覚障害、知覚異常が見られるようになります。たとえば、足の感覚がなくなると、熱さや痛みも感じない。とても入れないような熱いお風呂に平気で足をつっこんでしまい、やけどでぺろりと足の皮がむけてしまう人もいます。湯たんぽやあんかでやけどをしてしまう方もいます。通常、私たちは、熱かったり痛かったりすると反射的に手足を引っこめますよね。その感覚が鈍っているために、ひどいやけどをしてしまうのです。
痛みもありませんから、足に怪我をしていても気づかない。ひどい靴ずれがあるのに平気で歩いている。傷口からばい菌が入ったりして、ときには足を切断しなければならなくなるような状況になってしまうこともあります。神経障害にはさらに自律神経障害があります。これがやっかいで、場合によっては命取りになることもあります。自律神経は血圧を調整したり、脈拍数をコントロールしたりしています。
たとえば、人間の体は横になって寝ていて、パッと起き上がったときというのは、一時的に末梢の血管がギュッと収縮して脳へ行く血流が減らないように調整しているのです。そうした働きが落ちてくると、急に立ち上がったときに、血圧がストンと下がり、フラフラとして倒れてしまう。起立性低血圧と呼ばれる現象です。風呂上がりにひっくり返ったりするのも、同じ現象です。
また、自律神経は内臓の活動などを支配していますが、糖尿病の合併症によって、自律神経のコントロールができなくなると、内臓の働きそのものがおかしくなってきて、いろんな症状を起こします。たとえば、ご飯を食べても胃腸が働かないことがある。食べ物が何時間も胃袋に残っているので、食事をとっても血糖値が上がりません。医者が、食後、血糖値が上がるだろうと予測して抗糖尿病薬を出してしまうと、薬だけが吸収されて、低血糖になって倒れてしまい、救急車で運ばれるという緊急事態を招くことになります。
薬を服用中の人

  • 病気を根本的に治すことができる
  • 予防の合成黄体
  • 免疫力を高める生活を送っていれば

老化現象でしょう。ほかにも最近日本でも注目されているED、男性の性機能の障害や不整脈にも自律神経が関係します。
ED、すなわち勃起障害はなかなか他人に話したり、医師にも相談しにくいですよね。でも、糖尿病でEDがあると将来、心筋梗塞を起こしやすいこともわかってきました。また、EDをある程度治療することが、心筋梗塞の予防にもつながる可能性も指摘されてきています。恥ずかしがらず、生活の質を高める意味でも、EDに関して担当の先生に積極的に相談されるほうがいいと思います。また、自律神経障害による不整脈は、ときとして命取りになります。
とくに透析患者さんの場合は、透析の前後で血液量や血圧も大きく変動しますし、自律神経がこれらの変化に対応していけないこともあります。
さらに、自律神経が乱れると、膀胱におしっこがたまっても尿意をもよおさないことがあります。その結果どうなるかというと膀胱がぱんぱんにふくれあがって、トイレに行くととてつもなくおしっこが出る。そういうことをくり返していると、膀胱の中で細菌が繁殖して膀胱炎になります。
糖尿病の血管合併症で大きな血管がやられる大血管障害では、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳血管障害が起きます。これらは糖尿病の人だけでなく、一般の人にも多い病気です。前のページでもう少し詳しく説明しままた足の血管がつまって、そこから先に血液が行かなくなるので、組織が死んで壊疽を起こします。すると足を切断しなければならない。糖尿病の人が足を切るリスクは、ふつうの人の一六倍くらいと言われています。

 

老化を遅らせる効果

以上、糖尿病についていろいろ述べてきましたが、私が何を言いたかったのかというと糖化されたタンパク質、つまりAGEが人間の体の中で破壊的な行動をしていることを、糖尿病の患者さんの例をとって強調したかったのです。それは糖尿病の患者さんだけでなく、私たちの体の中でも起きています。さをしているのか、その詳しいメカニズムについては前のページに譲るとして、てたまっていくことを述べていきます。AGEが具体的に体内でどんな悪次の章ではAGEが食べ物によっ前のページのまとめ○持続時間、これが老化のスピードの指標になる。
血糖値が高い状態がつづくとAGEの量1血糖値老化は早まる。血糖値がそれほど高くなくても、体の中で悪さをする年をとればAGEは体の中で増えていく。
増えたAGEが人間は常に腹ぺこ状態で生きてきた。
それを目いっぱい食べ、食べ物があれば、とで、飢餓に耐えてきた。
そのため、血糖値を上げるためのバックアップ機構はたくさん備えてきたが、血糖値を下げる必要はめったになく、インスリンのみがその働きをする。つまり、太りやすい性質の人間こそ昔、脂肪にたくわえるこが生き残ってきた。
糖尿病がいま、世界的に増えている。
糖尿病になると、さまざまな病気にかかる率も高まる。
その背後にはAGEの存在があり、AGEがたまっていくことが、老化の縮図であるといえよう。
こうした病気にかからせるとすれば、糖尿病は

AGEを増やさない食べ物がある

体の中でつくられるAGE食品中のAGE食品中のAGEの7%は体内の中にとどまる食べ物の中のAGEが体にとりこまれる食品中のAGEのうち7%が体の中にとどまる。

症状を伴う場合もあります。
医療につながっていない場合
医師の多く
食べ物の中のAGEAGEは高血糖によって体の中でつくられるだけではありません。AGEがたくさん含まれる食べ物を食べることで外からもとりこまれます。
おおよそ、その食べ物に含まれるAGEの七%が人間の体内にとりこまれて、さい図3
最終的に蓄積すると思って下私たちは年間一000回前後食事をとりますから、一回ずつのAGE摂取量はそれほどではないとしても、AGEが多めの食事をとっている人は、長い間にそれが積み重なって大きな差がついてきます。
高血糖ではないのに、気になる人がいるのは、糖尿病の患者さんと同じように老化が早まったり、動脈硬化やがんなどさまざまな病食事を通して外からAGEをたくさんとっているからだとも考えられます。
ではどんな食べ物にAGEが多いのでしょうか。

AGEはタンパク質と糖のメイラード反応ですので、高温で加熱調理したもの、つまりメイラード反応を起こしているものにAGEがたくさん含まれます。
メイラード反応とは加熱により、焦げ目がついたり、キツネ色になることです。単純に言いますと、水を使わずに焼いたり、油で揚げたものによく見られます。
つまり見た目でAGEの量がある程度判断できるわけです。
鶏肉を例にあげましょう。まず鶏肉を水炊きで食べます。水炊きはお湯でゆでるので、鶏肉の色はキツネ色にならず、トリの肌の色のままです。

 

症状をコントロールすることが必要です。

次に鶏肉を焼いて焼き鳥にします。ちょっと焼き目がつきますね。
というと、あぶり焼きにした北京ダックです。
そして一番焼き色がつく鶏肉料理は何か鶏肉を同じグラム数だけ食べた場合、料理によってどれくらいAGEが違うのか。
たとえば水炊きを1とした場合、焼き鳥は10ぐらいで、北京ダックは二〇ぐらいです。
同じ鶏肉を食べても、調理方法によって体内にとりこむAGEの量がかなり違う。目安は焼き色です。
こんがりと焼き色がついていればいるほど、AGEは多い。
そう考えると、唐揚げやフライなど揚げ物はみなキツネ色ですから、AGE値が高いことがわかります。
同じ褐色でも、味噌や醬油、コーヒーなどはAGEを含みますが、機能性成分があると言われています。
同じAGEでも、食品によって毒性が強いものと、人間にとって有用な成分を含むものとがあるのかもしれません。食品は、いろんな成分や機能を含みますから、一概にAGE量の多い·少ないのみで、良し.悪しを決めてしまうのは短絡的すぎます。
九0分というこんな短時間で、血管の機能が悪くなるのです。ハンバーガーを食べると、AGEが一五%上がります。その上がり幅に合わせて、血管の柔軟性が失われてくる。
それに伴い血中のこういうことを頻繁にくり返していると、ドは便利ですし、値段も手頃です。しかし、動脈硬化が進んでいく可能性が高まるでしょう。ファーストフ朝、昼、晩、三食ともファーストフードというのは、考えものでさらに、ファーストフードをとることで、便利さと引き換えに、家族そろって話をしながら楽しく食べるなど、何か大切なものを失ってしまっている可能性もあります。
遺伝子を損傷

ケアに関する財産

それに食事にかける時間は五、六分、朝昼はほとんど車の中で食べる、というのでは体がまいってしまうのではないでしょうか。
その意味でも、一つひとつゆっくりと時間をかけて食べていく日本の懐石料理などは理想的な食事です。
ただ、毎食、懐石料理を食べるわけにはいかないでしょうから、たまにファーストフードを食べるときも善後策として野菜サラダなど繊維質の多いものも注文し、それらを先に食べたり、ゆっくり会話をしながら食べたりするよう工夫すればいいと思います。野菜を食べることで、血糖の数値が上がるのが抑えられます。
とにかく高温で加熱調理すると、AGEがたくさんつくられる。なるべくそうした調理法をさけることです。

最近とみに、開業医の先生方や糖尿病の患者さんから「AGEの多い食品、食べ物をどれくらい制限したらいいんですか」と聞かれますが、「揚げ物やオーブンで焼いたようなものを完全に排除し、一律にさけてしまう必要はありません。ただ、そういったものばかりにならないように気をつける、バランスに配慮するほうがいいでしょう」
と答えています。
それから電子レンジの料理を頻繁に食べるのもあまりよくありません。チンしても食物は茶色にならないので、見た目はいいように思いますが、アメリカ栄養士学会のレポートを見ると、ゆでたものよりAGEの量は増えるようです。
それに冷めた揚げ物などを何度も電子レンジでチンして温め直すのは、酸化、劣化させるのでおすすめできません。
食品中に含まれるコレステロールを酸化コレステロールは、悪玉コレステロールの中でももっとも悪い物質で、動脈に侵入して動脈硬化を起こさせるのも、実はこの酸化コレステロール劣化コレステロールも同じ意味のしわざです。また、生体内では、酸化と糖化は車の両輪のように作用し、タンパク質やコレステロールを劣化させます。劣化コレステロールの大部分は、単純に酸化だけを受けているのではなく、AGE化、糖化変性も受けていることが知られています。食品がどのような状態になると、酸化コレステロールが発生するか、まとめておきます。。

症状が改善されることが多いのも事実です。

治療をつづけた恭作さん

薬物療法や手術療法のほ

感覚神経とか自律神経の働きが不具合をきたすんです。感覚神経の働きが悪くなると、熱いで、やけどするでという感度が鈍くなるんですわ。それで、それほど熱くないものでも長い間気づかずに触れているとやけどを起こしてしまうんです。糖尿病の場合は、その後の治療にも難儀します。
やく細かい気配りも必要なんですね先生すぐにからだを温かくしようと思ったら、一つは震えることですね。身震いですわ。シバリングと言い|ミトコン円アクーリングダウン中ますけど。寒いとこに行ったら、勝手にからだが震えますよね。
やくちゃんと名称があるんですね先生で、もう一つのいい方法は、血管を広げてあげることです。血液の流れをよくすると温度が上がります。
運動もいいんやけど、簡単にすぐできるのは乾布摩擦ですわやく乾布摩擦!何やら懐かしい言葉ですね先生乾布摩擦をすると、からだの表面の血管が広がります。血管を広げることで血液の通りがよくなってからだが温まるんです。
やくお腹を温めるといいと言われますが。
先生そのとおりです。お腹を冷やすと、血管が収縮してお腹へ血液が行きにくくなりますね。血液の流れが悪くなると胃腸の働きも悪くなるんですね。腸がよう働かへんようになると、消化·吸収や排泄の働きがうまいこといかんようになります。

かんぷまさつそれに加えて酵素の働きも悪くなるから、消化液の働きも悪くなります。
からだのストーブ、褐色脂肪体温についての研究は進んでいるのでしょうか。
体温の関係で最近わかってきたことは、褐色脂肪についてです。やく先生褐色脂肪というのは、からだのストーブの役目をするものです。
プするための臓器なんですねつまり、体温を上げてからだをヒートアッ褐色脂肪はネズミなど小さい動物でとても発達しているんです。
やくそれはまたなぜ^先生ネズミなど、からだの小さい動物はミトコンドリアの性能が悪い、ということを何度も紹介してきましたが、ミトコンドリアの性能が悪いと熱を作る働きも悪いんで、からだが冷えやすいんです。
それともう一つの問題は、ゾウのような大きいからだやったら、からだの表面がたとえ寒くても、皮膚が厚いのでからだの中の温かさは保てるんですねそやけど小さい動物は、からだの表面の寒さを全身でモロに受けやすいというようなことで、からだの小さい動物ほど、からだが冷えやすいので、彼らはストーブの役目をする褐色脂肪をたくさん持っているわけです。

遺伝子です。

やくすぐにからだの芯まで冷えてはかなわない。
先生で、そんなストーブは人間にはあらへんやろ、と言われていたんです、最近まではあったとしても赤ちゃんのときだけで、大人になったらそんなもんはないと。ところがMRI核磁気共鳴画像診断装置でよく観察してみると、大人でも褐色脂肪が残っている、ということがわかったんですねやくそうなんですか。
先生さらに、褐色脂肪が発達している人ほど、糖尿病とか肥満になりにくい、それはなんとなくわかりますよねやく体温を上げる場所が多いと、そこでエネルギーがよく消費されるから。
先生正解ですわということもわかったんです。
褐色脂肪は熱を出すことにエネルギーを使うシステムです。
同じもんを食べ、同じ運動をしていても太る人と太らへん人がいますが、それは褐色脂肪の多い少ないによるんやないか、というわけです。
熱があるとき、お風呂はあきませんやくところで、子どもが熱を出したときに、お風呂に入れていいか、いけないか、という古くからの大問題があります。判断が洋の東酉で違うとも聞き及んでいますが、日本では駄目っていうけれど、ドイツあたりはお風呂に入れてパッと寝かすとか。
先生熱があるときは、やっぱりお風呂に入れたらあかんと私は思います。熱があるときにお風呂でからだを温めたら、からだの内に熱がこもる状態を起こしてしまうからですわ。うつ熱状態ですねやく大人でも^先生基本はですね。からだにバイ菌が入ったとき、そのバイ菌をやっつけようとからだが頑張るとどうしてもオーバーヒート気味になります。

 

医師に診せるべきだ

細胞が増殖してできたものです。その熱をからだの外に発散させて、なんとかクーリングダウンして戦い続けようとからだはしているのです。
そやから、三九℃も四0℃も熱がある子どもさんに、いっぱい服を着せて診察に来られるお母さんがいるけど、あれはよくない。
やくお風呂の話と同じで、うつ熱を起こすから^先生むしろ薄着のほうがいいんです。
やく先生の患者さんの中で、子どもを真っ裸とまではいかなくても薄着にして連れてきたなんていう、理にかなったお母さん、いらっしゃるんですか^先生あまりおられませんね。やっぱり、薄着というのは嫌なんやろうね。苦しんでいるわが子に厚着をさせて大切にからだをくるむというイメージがええんやろと思います。
やくもしお母さんが薄着にして子どもを連れてきたら、できたお母さんですね。
先生そんなお母さんは、ほんまのことをよくご存じの賢いお母さんというふうに考えてええですねそんな11とよリ早く、..00r1の子を衣状

腹八分目、

呼吸八分目で、ミトコンドリアを高性能なものにミトコンドリアを鍛えて、高性能なものにしようやくからだにありがとう
というコンセプトのもとに対談を続けてきました。
ありがとうというからには、からだにぜひお礼をしたい、という思いがありまして……。
先生からだへの感謝の気持ちということやったら、健康に過ごすことが一番やないかと思います。
やく何から手をつけたらいいのでしょう。
具体的には^先生健康についてはいろいろな指標が言われてますけど、私は、高性能なミトコンドリアが増える、ということが健康で長生きできる一番いい指標になると考えてるんです。
やくミトコンドリアについては、これまで何度も登場しました。大切な働きをしているからこそだと思いま先生おさらいをしますと、ミトコンドリアは、我々のからだの細胞の活動に欠かせへん大切なエネルギーを作る場所なんです。車でいえばエンジン役ですわ。エンジンで出る馬力にあたるのがATPアデノシン三リン酸です。
ミトコンドリアが高性能なもんになれば、馬力もよく出て細胞の働きも元気になり、健康になります。それだけやなくて、今はやりのアンチエイジング老化の進み具合を遅くするにも役立つんです。
やく高性能なミトコンドリアが増えたかどうかはどうやってわかるのですか。ミトコンドリアを見ればわかるんでしようか。
先生実は、ミトコンドリアのほんまの姿いうのんは、立体的にはまだよくわかってないんです。
やく細胞の中にポツポツといるイメージですが、必ずしもああいう姿ではない。
先生細胞の中に点在しているのやなくて、一つにつながったアメーバのような状態で存在してるかもしれへんのです。電子顕微鏡で見る像は、細胞をある部分でスパッと切った断面図です。それを見て、これがミトコンドリアやと言うてるわけやけど、一つながりのミトコンドリアの一断面を見てるだけやのかもしれんのです。やくそういうことなのですか。

症状には効果がいまひとつという傾向が認められます。であれば、高性能というのは先生何をもって高性能のミトコンドリアやと判断するかは難しい面があるんやけど、考え方を説明しますわ。
ミトコンドリアは内膜と外膜という二重の膜に包まれていることに触れましたが、内膜にはATPを作るのに欠かせへんたくさんの酵素が埋め込まれています。この酵素が多いほど性能がいいと言えますから、膜の表面積が大きいほうがええやろ、と考えられます。表面積が大きかったら、電子顕微鏡で見る断面図でも大きなもんになりますわやくすると大きさで判定する^先生そうですね。そして数値としてわかるもんとしては、馬力ATPを作る酵素がたくさんあること車の排気ガスにあたる活性酸素の発生量が少ないことなどが目安になるわけです。で、実際に測ってみて、ATPの量が多いもん、活性酸素の発生量が少ないもんを高性能なミトコンドリアと言うてるわけです。
活を入れるためのカロリー制限やく先生ミトコンドリアを鍛えると、そうなんですわ。
馬力がよく出て排気ガスも少ないものに変身できるほな、どうすればええんや、という話になります。
やくさん、何をしたらええと思わはりますか^やくウーム先生ミトコンドリアに活を入れればいいんですわゃく活をーどうすれば、そんなことができるんですか^先生活を入れる方法は二つあります。一つはカロリー制限、もう一つが呼吸制限なんです。
やくカロリー制限は何となくイメージできますが、呼吸制限というと正直申しまして謎ですね先生順番に謎解きをしていきましょう。
話の前提となる基本のにあたることをおさらいしときますと、ミトコンドリアで馬力を作る原料、で言えばガソリンにあたるもんは、毎日の食事からとる栄養分です。主にブドウ糖や脂肪ですわ車その原料をもとに馬力を効率よく生み出すのに欠かせへんものが酸素なわけです。
養分と、呼吸から得る酸素が、ミトコンドリアには欠かせへんわけです。
やくそこでカロリー制限の謎解きですね。
先生たとえば、五の馬力を作るのにふだんは10の食べ物が必要やとします。
つまり、食事から得た栄ところが食べ過ぎが習慣となって、毎日の食事で100の食べ物が得られる状態が続くとします。

治療期間が短い患者さんほど

症状が改善されることが多いのも事実です。山ほどある原料から五だけのATPを作ったらええんか、ということになりますから、ミトコンドリアが怠けるんです。
働きを10分の1に落としても大丈夫やんか、ということでやくふーむ。
先生こんな怠け癖が長い間続いていたら、そのツケがたまって、ATPをちゃんと作れんようになってしまうんです。馬力が出ん車がちゃんと走れへんように、馬力が出ない細胞が多くなったら、健康な毎日を送れへんようになります。ミトコンドリアに原料が少ない状態やという情報を与えると、これは怠けてられへん、ということで本来の働きに目覚め、効率よくATPを作り出します。性能がよくなったミトコンドリアは、高性能ミトコンドリアと呼ばれます。
やく活を入れるカロリー制限の目安はありますか。
先生理想を言えば腹七分目の実行ですわ。ただ私は腹八分目でもいいやんか、と思っています。それもなかなかできない人は腹九分目からでも、何もせんよりはいいと思いますわやく腹八分目の実行となると、なかなか消化·吸収の話第九話の中で披露しましたように、私はなんせ出てきたものはすべて食べるという完食主義者なもんで。

でも、お話はよく噛みしめたいと思います。先生私の場合は、以前も触れましたが、食事で出てきたもんの二割を残すようにしてますわ。もったいないから残さんようにとか、残したら食べ物を作らはった人に申し訳ない、という考え方も一理はあります。そやけど、こんだけ身のまわりに食べもんがあふれている状況なわけやから、発想の転換も必要やないかと思ってます。やくこれが腹八分目だ、とからだで感じる目安があると助かりますね先生いつもお腹が少し減っていると感じたり、次の食事まであと何時間やろと気にするようになったり、次の食事は何を食べようかと考えるようになったり。そんな気持ちになる食事の量を心がけていると、腹八分目の感覚がつかめるようになりますわ腹八分目に慣れてくると、胃が少し小さくなってきた感じがして、やく完食主義者にはとにかく耳が痛い話が続きます。
量も食べられんようになります。

検査で大きな画像に写

治療であることを理解していただきたいと思います。断食でも同じ効果が得られますか先生腹八分目が、ミトコンドリアに少し活を入れることを続けるもんやとすれば、断食は入ってくるカロリーを突然ゼロにするショック療法にあたります。ただし、ショック療法なわけやから、医師の指導を受けて気をつけながら行うことが必要です。
カロリ制限でミトコンドリアチューンアッ70しとる乏呼吸八分目にあたる運動も、活を入れることに役立つやくこれまでのお話で、腹八分目のことはストンとよくわかりましたが、呼吸制限とはどういうことです。先生たとえば、急ぎ足で歩いたとき、息がハアハアしてきます。これは、からだに酸素が足りんようになった、という状態で、ハアハアするのは、もっと酸素が欲しいというサインですわ。つまり運動は、からだを酸素が足りん状態、言ってみな呼吸八分目の状態にすることにほかならないんです。
やくなるほど。それが活を入れることにつながる。
先生運動をして呼吸八分目の状態にすると、ふだんは呼吸十分目が当たり前やんかと楽してるミトコンドリアも、頑張らなあかんと目覚めるんです。
呼吸八分目の運動の一つの目安としては、息が少し弾むくらいのウォーキングを一回二十三十分、できれば毎日実行するのがええと思います。

やくそれを続ける。
先生飽きんと続けるには運動にイベント性を持たせないようにすることです。食事と同じように、日常のルーチンワークにしてしまったほうがええんですわ。駅まで必ず歩くんやと決めたら、もうそれを淡々と実行するのが長続きさせるヒケツなんです。歩いている途中できれいな人やイケメンと会えへんやろかとか、期待してはあかんのです。もちろん、偶然芸能人に出くわしたら、なりますね。それはそれでケッコウなことです。やく実は私は運動はからきしというくらいしないんです。


症状が改善されることが多いのも事実です。 症状にある患者さん ガンへと発展していく

老化を解明する適当なモデルとして研究が進められてき

薬を常用している人の腸

認知症は歩かないほう

先生からきし^やくはい。時間があれば、からだを横たえていたいという。
いい景色を楽しみたいとか、余計なことをワクワクしてもっと頑張ろうという気にも歩くと良い、ということはしばしば聞き及んでいますけれど。
先生ほんまはきつめの運動をしたほうがいいんです。やくきついのができるんだったら、やったほうがいい、先生ウォーキングとジョギングやったら、ジョギングのほうがやっぱりええわけですわ。
問題は、続けられるかどうかによるんやと思うんです。
しし運動量も多いし。
毎日時間を持て余しています、という人やったら弱めの運動を長い時間かけて行えるわけやし、間がとれへん人は、きつめの運動を短時間やる、というんでもええんです。忙しくて時ウォーキングやジョギングは酸素をよく取り込む有酸素運動と言われるもんですけど、筋肉トレーニングのような無酸素運動も効果的ですわ。
やく私、ミャンマーのマンダレーという古都に行ったことがありますが、宮殿跡のまわりにお濠がめぐらされていて、外周道路もあって、日本の皇居のまわりとそっくりなんです。でも、ジョギングしている人はいなかった先生ほう。
やくところが、その外周道路にポツンポツンと筋肉増強マシンが設置されてるんです。で、実際にそれを使ってやっている人がいる。ミトコンドリアをよく鍛えるには、ミャンマーのほうが理にかなっているということですよね。

先生国民性もあるのかもしれん、と思いますけどねやく皇居のまわりでジョギングをする人があまりにも多くて社会問題化していますね。歩行者とぶつかると危ない、なんとかしろ、って。その緩和のためにも、ミャンマーにならって皇居の外周道路の所々に筋肉増強マシンを設置する。
先生あ、それって、いい感じやね
やくそれにしても、我々のからだって、きわめてよくできているワールドなのですねえ。感心、感激、感謝の気持ちに満たされます。
そこで締めくくりの言葉は、もちろん、これですね。
いつも、からだにありがとう
はかりありがとうso--lawSお大事に!
カ食いニと笋章謎の老化物質AGEの発見

糖とタンパク質を加熱すると褐色の物質となる

人の体が老化するのには、必ず原因があります。

ストレスです

年をとったら、皮膚がたるんだり、血管がボロボロになったり、視力が衰えたりするのですが、それは自然にそうなるのではなく、体の中で組織が何らかの変化を起こしたからです。
つまり老化のきっかけとなる物質がある。その物質として最近注目され始めたのが、(AdvancedGlycationEndProducts終末糖化産物)の存在です。
老化物質AGEそしていろいろ調べていくと、でわかってきました。
こうした老化現象はこのAGEで説明できそうだということが、最新の医学老化の原因物質か発見されたからには、それを取り除いたり、減らしたりすれば老化を防ぐ方法も見つけることができるはずです。
人類の長い間の夢だった不老不死の入口に、ようやくほんの少しだけ近づいたと言えるでしょうかでもどうやって老化物質AGEを取り除くのか?老化物質AGEを増やさないようにするにはどうしたらいいのか?その前に、なぜ老化物質AGEが発見されるにいたったのか、その話から始めましょう。
いまから100年前のこと。一九一二年、フランスの化学者ルイ·カミーユ·メイラードという人が、糖とタンパク質を加熱すると、褐色あるいは黄色い物質ができることを発見しました。こうした褐変反応は発見者の名前をとってメイラード反応と呼ばれるようになりました。
実はメイラード反応は、私たちも日常的によく経験している化学反応です。たとえば小麦粉と卵タンパク質をミックスしてホットケーキをつくると、表面がこんがりしたキツネ色になる。

 

ストレスをため込まないよう

医師から見おいしそうですね糖とタンパク質が加熱されて、メイラード反応が起きたわけです。
肉や魚を焼くと褐色の焼き目や焦げ目がつく。あれもメイラード反応
です。
味噌や醬油も製造過程で熱が加わるので、メイラード反応によって褐色になります。キャラメルやお煎餅の色、ビールやコーヒーの色を見ても、やはりこれらの製造過程にメイラード反応が関わっていることを示しています。

このように多くの食品にはさまざまな種類の糖やタンパク質が含まれていて、応が起きる。そしていろいろな変化が生まれます。
加熱するとメイラード反あるものは風味や香りがよくなったり、あるものは長持ちするようになったり、あるいは栄養価が上がったり……。反対に加熱するとまずくなったり、劣化したり、中には有毒な物質を生成してしまうものもあります。
たとえばポテトを高温の油で加熱すると、アクリルアミドという有毒な化合物ができることが、最近の研究でわかってきました。アクリルアミドは神経毒として作用するだけでなく、発がん性も疑われる劇物扱いの化合物です。ポテトチップスやフライドポテトの食べ過ぎは、肥満の原因になるだけでなく、毒の観点からもさけたほうがいいことがわかります。

動脈硬化を促進する。アクリルアミドという神経ともかくメイラード反応は、どんな食材をどのように加熱すれば、どんな影響があらわれるのか。高温で短時間、加熱したらあらわれるのか、低温で長時間、加熱しても出てくるのか、あるいは常温でもあらわれるのか。酸性、アルカリ性、中性、どの状態のときによくあらわれるのか。
つまりこんな調理法で、こんな焼き色をつけたらいい匂いが出て、風味がついておいしくなるとか、長持ちする。あるいは別な調理法では嫌な臭い刺激臭が出てきて、味が落ちるといった食品の味や風味や保存や劣化を検討する食品化学の分野で、主に研究が進んできました。
メイラード反応はこうして発見されてから約40年間は、ずっと食べ物との関わりで研究され論議されてきたのです表1

表1タンパク質とメイラード反応によるにおいの違い100度加熱時の臭気ライ麦パンのような匂い|甘いチョコレートの匂い180度加熱時の臭気刺激のあるチョコレートロイシンチーズを焼いた嫌な臭いフェニルアラニン|スミレの花の匂いじゃがいもの匂いチョコレートの匂いライラックの花の匂いトウモロコシパンの匂いチョコレートの匂いポップコーンの匂いバターボールの匂いタンパク質の焦げた臭いタンパク質の種類によって加熱したときの香りが違う。

医療費と患者さんの時間を浪費

ガンへと発展していくよって、いい香りがして、食欲をそそるものもある。
加熱することに花の一ル一1-0の1臭パ一-の一時一ョい!
の熱チ包いお一加|るの!
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奇妙な形のヘモグロビンを発見ところが一九六九年になって、メイラード反応は食品だけでなく、ないか、という画期的な推測がされるようになりました。
人間の体の中でも起きているのではそのきっかけになったのは、サムエル·ラーバーというイランからニューヨークにあるアルバート·アインシュタイン医科大学に留学してきたお医者さんの発見でした。

ラーバー先生は血液を専門としていて、ヘモグロビンの研究をされていました。ヘモグロビンとは赤血球の中にあるタンパク質の一種です。ご存じの方も多いと思いますが、ヘモグロビンは酸素とくっつきやすく、肺から体の各組織に酸素を運搬する働きをしています。ヘモグロビンが足りないと、脳に酸素が十分届かなくなって、貧血症状を起こします。ラーバー先生はヘモグロビンの形や構造の違いによって、酸素の運搬機能に差が生まれるのではないかと考えました。
そして来る日も来る日もヘモグロビンの性質と機能を追いかけていたのですが、あるとき、んのヘモグロビンを調べていたら、とても変な性質をもつヘモグロビンを発見したのです。
糖尿病の患者さ実はこの奇妙なヘモグロビンは、老化物質AGEに変化する一歩手前のスモグロビンAle(HbA1c¥ヘモグロビン·エーワンシーという表記もある)という中間物質でした。

病気もあります。

医師はまず触診を行いでも、当時ラーバー先生はそんなことは知るよしもありませんでした。
ただ、糖尿病の患者さんの血液には奇妙な性質のヘモグロビンがたくさんあって、ふつうの人の血液にることはあるが、糖尿病の患者さんではこれが二三倍と多く存在することがわかった。
きっと、このへんてこりんな性質のヘモグロビンが糖尿病の患者さんに悪さをして、何か病気を起こしているに違いない、あるいは、このタイプのヘモグロビンが早期に糖尿病を診断する手がかりとなるかもしれない.という論文を一九六九年に発表したわけです。
この論文をきっかけにして、糖尿病と関連する各方面、すなわち医療の分野で、もつヘモグロビン、つまりヘモグロビンAlcに関する研究が始まりました。

このへんてこりんな性質をラーバー先生自身も研究しているうちに、ヘモグロビンA1cは正常なヘモグロビンに糖がたんこぶのようにくっついて変質した糖化物質だということがわかってきました。ここで疑問が生まれました。
なぜヘモグロビンAlcができたのか?
化したのか^なぜヘモグロビンに糖がくっつき、へんてこりんなものに変ここからが医学と化学のブレークスルーでした。長く食品化学の領域で糖とタンパク質の化学反応として研究されてきたあのメイラード反応と、人間の体の中で起こっている生化学反応とが初めて結びついたのでメイラード反応
とは、食品を構成する糖とタンパク質が加熱によって変質する化学反応のことでした人間の体の中にも、ブドウ糖という糖と体内組織を主につくっているタンパク質が多数存在しています。


ガンへと発展していく 健康保険適用となります。 症状が改善されることが多いのも事実です。

細胞に戻

ストレスになる落ち込みやすい人

よか時時くしにりんッ間すス界でい時的こまはす人私い食は専ば話ぎ痛でわてかとついてでなのかまらいてるはすん時ねで間ががとですし間にとする。
なす。かが。ががとつす八ぅき専い時のて門け過が家へた間は、家なんだとあいといつ寝るね楽長い。いみ人なてべ耳門て血か圧んがの下かがすな睡で時スはがとると意のしいるまデ見でで傾うの七ィと短食と。ん眠す間カょでがかくツくらシ聞眠番いヨきでの楽すはし起がの致.あちてなソま温かんんをす。脈だ拍ののてです。短れ世会よ界があ病短短るでと下能時力間をの使つわぶなと態しな寝かん楽やしねれの神て睡で起も眠す。き長時けか間どんか休がて方かでんが何んなかみ時問のるくて国最や近た問題な送あかろんれ人てのい病る平て睡下ム過てででやく日本人の睡眠時間がだんだん短くなっている、というお話でしたが、小さい動物ほど睡眠時間が長いということを聞き及んだことがあります。
先生私、動物の睡眠時間を調べたことがあるんやけど、確かにネズミなどからだの小さい動物は睡眠時間は長いのです。ゾウみたいなからだがでかくて寿命も長い動物ほど、睡眠時間が短くなるのです。
やくそれはなぜでしょうか^先生基礎代謝っていうものに関係があるんですわ。
何もせえへんでも一日過ごすのに必要なエネルギーを基礎代謝っていうんやけど、からだのエネルギーはミトコンドリアで作られるとお話ししましたね。



老化を解明する適当なモデルとして研究が進められてき
基礎代謝は、ミトコンドリアを何もしない状態で稼働させていくための燃料費みたいなものですわ。
からだが小さくて寿命が短い動物ほど、ミトコンドリアの性能が悪いので、燃費がかさむ。だから基礎代謝の量が多いんです。やくまたミトコンドリアが登場しました。
先生普及車のエンジンと高級車のエンジンを比べたら、という話になりますが、普及車のエンジンは馬力が小さいのに排気ガスは多い。普及車のエンジンを持っているのが、ネズミに代表される小さな動物です。効率が悪いエンジンやから、同じだけエネルギーを作るのにたくさんの栄養分が必要になり、その結果、からだの害になる活性酸素がいっぱいできてしまう。こうなると栄養分を補給し続けることもできないし、活性酸素がいっぱい作られるのも困る。だからすぐにミトコンドリアは音をあげてしまうのです。つまオーバーヒートしやすいんです。オーバーヒートしたミトコンドリアを冷やす時間にあたるのが睡眠なんですわやくなるほど。

先生ゾウのようなからだが大きい動物は、エンジンも高性能やからエンジンミトコンドリアもなかなかオーバーヒートせえへん。そやからクーリングダウンさせる睡眠時間もそんなにとらんですむんです。ね。
人間の場合は、単純にからだの大きさだけやなくて、社会的な生活もありますし、ちょっと特別な存在なんやけど。
やくすると、私はネズミ型なのか
先生謎やったのはキリンですわ。キリンって一日にせいぜい1時間くらいしか寝ぇへんのですね。いまだに謎ですわ。ま、それぐらい寝なくても、キリンの生活はなんかいけているんやろなあ第七話で、鳥はミトコンドリアの性能がいいっていう話をしましたけど、ミトコンドリアの性能がよければ睡眠も短いと思うんやけどね。あんまり寝てる鳥って見たことないから、ようわからへんけど
やく鳥目っていいますね、夕方になると見えなくなる。

  • 治療が必要と判断
  • 細胞の中にある受信機が受け取るんです。
  • ホルモンが出すぎてしまう

治療法がある

DNAが傷つくことによってすぐに寝るのかな^からだも胃腸も、いったん店じまいやくところで、睡眠がミトコンドリアのクーリングダウンにあたる、という話からすれば、夜が更けてから食べて胃腸に負担をかけるというのは、クーリングダウンできないからよくないという話になりますね先生以前にも触れましたが、睡眠によってからだはいったん店じまいするわけですから、そんなときに胃腸だけガンガン働かんとあかん、という鍫を作り出すと、からだとしては疲れるんです。
やくクーリングダウンしなきゃいけないときは、積極的にクーリングダウンしなきゃいけない。
先生食べたあと二、三時間たったら、食べたものは小腸のあたりまで来ています。そやから寝る二、三時間ぐらい前からは食べるのはやめましょう、って言われているんです。十二時に寝る人やったら、九時以降はあまり食べたらあかん、という話です。からだが店じまいしてるのに胃腸だけが働いてしまうのはよくないっていうことですわやく胃腸もいったん店じまいしなければいけない。
先生胃腸をはじめ、からだがずっと稼働し続けていると、ミトコンドリアから活性酸素が出続けてからだは疲れ切ってしまいます。

体温のメンテナンスは健康の基本

ヤモリはすぐばてる先生からだの大きい小さいによって睡眠時間が違う、それはミトコンドリアの機能が悪いものほど長く寝んとあかんから、という話を前の項でしてきたんやけど、これは恒温動物のワールドの話です。つまり、体温を一定に保てるしくみを持っている動物なんですね。もっと効率の悪いミトコンドリアを持っているのが変温動物です。やく変温動物のワールド^先生何もせぇへんでも必要なエネルギーを基礎代謝っていうことを紹介しましたけど、基礎代謝だけでいる状態は車のアイドリングにたとえられます。
アイドリングさせるのにも燃料、つまり栄養分が必要です。効率よく栄養分をエネルギーに変えられるミトコンドリアを持っていれば、アイドリングに燃料をまわすこともできます。
ミトコンドリアが優秀なものになった恒温動物になって、初めてふだん何もしてへんときでもアイドリングさせておくことができるようになったんです。
細胞に戻

医師は実感しています。必要なときにいつでもパッとからだを動かせるように、常にオンの状態にしてるわけです。
一方、変温動物はよいミトコンドリアを持ってへんために、エンジンをアイドリングさせる余裕がないんです。そこで必要最小限のときに限って最小限の馬力を出すというしくみになってるんです。
やくエンジンをかけては止め、休めてはかける-みたいな。
先生たとえばヤモリがピュッと目の前を走っていくじゃないですか。あの行動は一瞬しかできへんのですね走り続けるヤモリはいてへんのです。物陰に入ったら、走った分の五倍ぐらいは休んでいるんですよ。そうやないとエンジンが回復しないんです。
変温動物は、ミトコンドリアの数もすごい少ないんですね。
うし、暑なったらどんどんからだの温度が上がっていきます。
そやから寒なったらすぐにからだが冷えてしま体温ってとても大切。
低体温では酵素が働かないやく恒温動物と変温動物についての話が出ましたが、体温を一定に維持することも、人間のからだの大事な働きの一つなんでしょうね先生みんな今まで、あんまり言うてこなかったことやけど、私は、体温ってほんまに大切なことかもしれんと考えているんです。
やくベタな質問で恐縮ですが、体温はどこで作られるんですか^先生前の項で、からだの小さい動物のミトコンドリアはオーバーヒートしやすいと話しました。実は文字通り、ミトコンドリアで体温となる熱も作っているのです。
やくやっぱり。

先生ミトコンドリアの大きな働きは、この対談の中でいっぱい紹介してますように、細胞を働かすエネルギー、つまり馬力にあたるATPアデノシン三リン酸を作ることなんやけど、もう一つの大きな働きが熱を作ることなんです。専門的には放熱機能といいますけれど馬力を作ること、熱を作ること、という二つの働きがあるからこそ我々は生きることができるんです。
やく両方の働きをミトコンドリアは一度に行うのですか^先生馬力を作ることと熱を作ることは、どちらかを立てたらもう一方は立たへん、という関係にあるんです。
そやから交代で行ってます。それぐらい、からだにとって熱を作ることは大事なことなんです。
やく体温が低いと、からだの働きが立ち行かない、先生一番大きい問題は酵素なんですわ。
やく酵素が働かない先生そうなんですわ。
化学反応の触媒になる、酵素の働きの元気度合いを酵素活性といいますが、酵素活性は一定の体温がないと保てないんです。

神経に偏る場合もあります。

体温が下がったら死ぬやんか、って言われるのは、酵素が働かんようになるから死ぬんです。ちなみに成人の体温は三六三七℃という範囲ですが、お年寄りはやや低くなりますし、子どもの場合はやや高めです。やく体温って、とても大切なんですね先生人間にとってエネルギー源としての食べ物がなくなることは恐怖なんやけど、体温が下がってしまうことも恐怖やったんやと思いますね我々のからだは食べよというしくみを、すごい持っているけど、食べるなというしくみはきわめて弱い、ということを紹介しましたが、食べることがきわめて大事やから、そういうしくみになってるわけです。
やくということは、からだの体温を維持するしくみも先生そうなんですわ。我々のからだって、体温を下げたらあかんということで、体温を上げるヒートアップするしくみは巧みに持っているんです。その逆に体温が高くなったときに、うまいこと冷やすことが苦手なんです。からだにとって夏の暑さと冬の寒さはどちらが辛いやろうかと考えると、実は夏の暑さに弱いやく実感が伴います。先生我々のからだは、熱なったときには、もうどうしようもない。うまく冷やせられへん。クーリングダウンが難しいんです。睡眠は、からだを少し冷やすクーリングタイムでも、ふだんの生活でからだがずっと熱いままでは疲れてしまいませんか。
なかなか鋭い指摘ですわやく先生前の項で、からだの小さな動物は、ミトコンドリアの性能が悪いので、すぐ音をあげてしまう、オーバヒートするとお話ししました。我々の生活の中でも、がんばりすぎてミトコンドリアがフル稼働しようとすると、有害な活性酸素がたくさん作られるし、熱もたくさん出るようになります。
健康保険適用となります。

神経が興奮するからなんです。

うつ関連書籍まさにオーバーヒートします。ですから、からだにとっても、少し体温を下げて休まる時間が必要なわけです。
やくそのために、私たちは毎日寝るんですね先生そうなんですわ。
やく睡眠がからだを少し冷やす。
先生我々は眠ることによって、毎日定期的に本当にヒートアップしてしまったミトコンドリアをクーリングダウンしてるんです。
やくからだはよくできてるもんですね先生睡眠時には体温が下がるだけやなくて、血圧も下がり、脈拍も少なくなります。そのお陰で、からだを十分に休ませられるんですわ。
やくとにかくよく眠る私は、クーリングダウンもしっかり行っていることになりますね

先生暑い夏は寝苦しいですよね。なんで寝られへんのかっていうと、体温が十分に下がっていかへんからですわ。夏バテっていう言葉があるように、夏がなんでしんどいかというと、からだが十分にクーリングダウンされへんことが続くからです。
やくなるほど。
それでは、寒い冬の季節にからだを温めるには、どうすればいいのですか^先生当たり前の話になりますけど、気温が低いときは暖房が必要になりますね暖房器具もいろんなものがありますけど。ただし、電気毛布を使うときは汗をかいて脱水症状を起こすことがあるので、水分補給に気をつけんとあかんのです。それから、湯たんぽなどでは低温やけどに気をつけんといけないですねやく気づかない?
先生糖尿病を改善しないでいると合併症が起きてきますが、三大合併症の1つが神経症と言われるもんです。

細胞へ糖を取り込ませるのです

症状を伴う場合もあります。

認知症であるにもかかわらず

なわち、それらが三七度の体温で常時、長い時間をかけて温められているわけです。
す。糖とタンパク質が温められるとどうなるかあたかもフライパンの上でじっくり調理されているかのように、人間の体内の組織に焼き目や焦げ目のような反応があらわれてもおかしくないではありませんか。
ちなみに、私は一九九九年から約一年半、ラーバー先生がいらしたニューヨークにあるアルバート·アインシュタイン医科大学に留学する機会を得ました。先生は一九七九年にカリフォルニアの大学に移られたのでずいぶんと時間が経っていましたが、先生がいらしたその大学でライフワークとなるAGEの研究を行えたのは、とても有意義で貴重な経験となりました。
後日、ラーバー先生と接する機会があり、そのことをお話しすると、自分もイランから右も左もわからずにニューヨークに出てきて研究に没頭し、ヘモグロビンA1cを発見するに至ったことを、つい昨日のことのように語っておられたのが印象的でした。
それ以来、私の研究を公私にわたりサポートしていただいていま老化のモデル
としての糖尿病いったい人間の体の中で何が起きているのか、メイラード反応と同じような化学反応が人間の体内でも行われていて、のだとしたら、それはどんな影響を人間に与えているのか、ヘモグロビンAlcが生まれたここで登場するのが、ラーバー先生も注目した糖尿病の患者さんです。
な症状とは何かというと、まさしく老化なのです。
糖尿病の患者さんに共通する特徴的糖尿病の患者さんはふつうの人より、はるかに早く老化します。ふつうの人より皮膚がもろく、しみやしわになりやすい。
骨がボロボロになったり、歯周病や白内障や認知症になるのも格段に早いし、血管ももろいので、心筋梗塞や脳梗塞になるリスクが111倍も高くなります。老化が早い分、寿命も短くなっています。男性で10年、女性で一五年寿命が短い。
をすごせる健康寿命で見ると、男女とも一五年も短くなっています。
自立して若々しく余生このことはひじょうに重要です。

うつにはなりません。

日本人の男性の平均寿命が七九歳そこから一五年を引くと、六四歳男性の糖尿病患者さんは六0代半ばですでに健康寿命を終えてしまいます。
糖尿病が老化のモデルと言われるのは、こんな理由があるからですねそして研究者たちの間に、糖尿病に関係する特有な物質が老化を促すのではないか、という考えが生まれてきたのです。一方でタンパク質の糖化が、本来のタンパク質を変質が体内でも起こりうるという議論も活発にされていました。

劣化させて別の物質になるメイラード反応
パズルのピースをいろいろ組み合わせているうちに、ブレークスルーが起きたわけです。
どうやら犯人は、タンパク質が糖化し変質したつまりメイラード反応を起こした物質らしいという仮説が生まれたのです。つまり、ヘモグロビンAlcに代表される糖化物質はさらに反応が進むと、毒性の強い終末糖化産物、AGEに置き換わっていき、老化を進めるのではないかという考え方が出てきたわけです。
一九九○年ころのことです。終末糖化産物は老化にからむ可能性がありそうだ、ということで加齢ageを意識して、終末糖化産物のことを、あえてAGEという略号で呼ぶようになったのも、そのころのことです。

 

ガンを発病した人の大腸に異常が発見される確率

神経のアドレナリンとノルアドレナリン。話は少し横道にそれますが、ここでヘモグロビンAlcについてもう少し説明を加えておきます。糖尿病の人はふつうの人より血液中にたくさんのブドウ糖血糖をもっています。そのためブドウ糖とへモグロビンが結びついて変質したヘモグロビンA1c
が多く見られます。しかし、ふつうの人の血液中にもヘモグロビンAlcがゼロではありません。なぜなら人間はだれでも血液中にブドウ糖グルコースをもち、100ミリグラム/デシリットル前後の血糖値が存在するからです。

血液中のブドウ糖は、グルコースとして、とりわけ脳と、各種臓器や筋肉に運ばれ、エネルギー源として使われます。
脳は臓器としては、全体重の約11%1.一5·五キロしかありませんが、安静時でのグルコース消費量は一八%、とおそろしく食いしん坊なのです。頭の活動には、このエネルギー源が必須で、グルコースが不足すると脳は活動を停止してしまいます。だから人は何をさしおいても脳にグルコースを送ろうとします。
またグルコースは、心臓で一一%、肝臓で二〇%、筋肉では安静時でも二〇%を消費します。言ってみればグルコースはエネルギーのコインのようなものですから、「糖化は人間が生きていく上で避けることのできない現象」
だと言えます。
ただし、ヘモグロビンAlc
五%程度です。

神経ともかくの割合は、ふつうの人では糖尿病の人に比べると少なく、四.五五.一方、糖尿病の患者さんは血糖値が高くなればなるほど、スモグロビǎicの割合が増えてきます。
ですから健康診断ではこのスモグロビンAlcのパーセンテージを糖尿病の診断基準の一つとして利用しています。血液検査でヘモグロビンAlcつまりHbA1cが六.二%を越えると糖尿病予備軍、六.五%を越えると糖尿病の疑いありと言われ、食事制限や生活習慣の改善などの指導がされるはずです。
犬の体は高血糖を記憶するしかし厳密に言うとヘモグロビンAlcは老化物質の正体ではありませんでした。
ンを含む赤血球は四カ月ごとに入れ替わるからです。
なぜならへモグロビかりに高い血糖値の下にあって、ヘモグロビンA1cがたくさんできてしまったとしても、球に入れ替わればヘモグロビンAlcはチャラになります。
新しい赤血そのまま高血糖がつづけば、再びヘモグロビンAlcが増えるでしょうが、治療によって血糖値を下げると、ブドウ糖と結びつくヘモグロビンも少なくなりますから、ヘモグロビンAlcの数は減っていきます。また、取れて、観察によって一度スモグロビンAlcになっても、血液中の血糖値が下がると、元の正常なヘモグロビンに戻ることもわかってきました。
糖のたんこぶがつまりヘモグロビンAlcは比較的短期間でいくらでも減らすことができるのです。
にもかかわらず、糖尿病の患者さんはある程度の期間、高血糖の状態がつづいてしまうと、その後、血糖値を下げてヘモグロビンA1c
を正常に戻しても、老化やさまざまな病気の進行はいっこうに止まらない。
なぜか糖尿病の研究者の間では、この高血糖の記憶
ともいうべき現象のメカニズムが長く説明できずにいましたとえば六ロールしても、七年間、高血糖にさらされた患者さんは、病気の進行は思ったほどには止まらない。
その後10年間、一生懸命治療して血糖をコントいわば過去の高血糖のツケというか、高血糖の借金を覚えこんでしまって長期にわたって引きずってしまい途中から血糖コントロールを行っても、思ったほどには病気の進行を抑えることができない症状がずるずると悪化してしまうわけです。

検査の前

薬を常用している人の腸これを高血糖の記憶といいます図1

ヘモグロビン

高血糖の記憶持ち越し効果血管合併症のリスク時間経過図1高血糖の記憶
高い血糖値の時代が6~7年とつづくと、ある時点で高血糖を治療したあとも糖尿病の血管合併症のリスクがずっとつづく。血管の障害がすぐには元に戻らない、こうした現象のことを高血糖の記憶と呼ぶ。
治害を障糖の高血時づるつあとずと経くがこつス象とリ現年のだ7症し~併う6合こ記が管の代血い糖時のな血の病ら糖糖に血も元-いとは図高あに過去にでたらめな生活をしていた人が、が周りの人たちの記憶として残っていて、ますよね。

途中から急に改心していい人になっても、過去にやった悪行の数々すぐには信用のおける人として評価されない、こんな状況と似てい及ぼすのだ、という意味で高血糖の記過去の悪行は記憶として残り、現在にまで影響を引きずり、憶という言葉が使われているわけです。
何だか、人生と似ていますね。長いこと悪いことをしていれば、悔い改めていい人に戻っても、でたらめだった過去はなかなか消せない。信用を勝ち得るのはなかなか難しい。厳しいようですが、これが現実ではないでしょうか実は、タバコとがんとの関係にも似たような現象が存在します。
タバコを吸う人は将来肺がんになる危険性が高い。そのリスクは禁煙したあとも一定の期間つづきます。
一日何十本もタバコを吸う生活を何十年間もつづけていた人が、今日から禁煙したからといって、いままでの喫煙歴がすぐにチャラになるわけではないですよね。

動脈に塞栓物質を注入してふさいでしまう療法です。

症状が出ることになります。タバコをやめたあとも肺がんになるリスクは高いまま推移します。一度もタバコを吸ったことがない人のレベルに戻るまで、禁煙後何十年もかかるわけです。
喫煙歴を引きずってしまいタバコをやめてからも肺がんのリスクは高いまま残る。
ます。同じように記憶の現象が存在するわけです。
つまり、過去のツケ過去の悪かった高血糖のツケを治療後も引きずっそして糖尿病にもこの記憶という現象が認められる。

てしまい、血管障害やその他の合併症が進行してしまう。
血糖値を下げれば、治療効果がすぐにあらわれ、症状がよくなっていくはずです。
この謎はなかなか解けなかったのです。
治療を開始しもしその場その場の血糖値だけが問題なら、た時点から、少なくとも病気の進行が止まり、なぜか?
それなのに、進行が止まらない。
血糖値が正常に高血糖だった時代にある物質がつくられて、戻ったあとも、それができると人間の体の中に長くとどまり、ずっと悪さをしつづけるためではないのか。
やがて、こんなアイディアが浮上してきました。
老化を促進する物質の本体、原因物質ということになりまその物質が糖尿病にともなう合併症を進行させ、す。糖化物質のなれの果てAGEが老化物質だったそこで注目されたのが、ヘモグロビンAlcからさらに糖化が進展した物質の存在です。


薬を常用している人の腸 医療を実行しているところは本当にわずか。 治療の概念が変わることを期待しています。

ガンへと発展していく

検査子宮内膜症や子宮筋腫かどうかを確認するため

こうしてカルシウムが入ってきたときだけ元気になる酵素が目覚めるわけです。
その酵素の働きで、筋肉線維が収縮することで筋肉が収縮するんですわ。
つまり、筋肉を収縮させるおおもとの興奮はナトリウムなんやけど、最終的にはカルシウムの働きに翻訳して行っているんです。
このように、ナトリウムとカルシウムは大切な働きをしてるんやけど、やく血管でも血管の筋肉でも同じです。
最近カルシウム不足しちゃ:お陀仏です。先輩乙血管のしなやかさを作るナトリウムとカルシウム先生血管の筋肉は一定の緊張をしてへんと、血液の通り道としての役割を果たせへんのです。そこでナトリウムとカルシウムの刺激による興奮緊張が欠かせへんわけです。
もしナトリウムとカルシウムによる緊張がなかったら、血管はゆるんだチューブのように開きっぱなしになって、血液がよどんでしまいます。
やくそれは一大事先生そのことを逆手にとって血圧を下げるのが、カルシウム拮抗薬です。血管が収縮し過ぎて、血管が細くなって血圧が上がっているとき、血管をゆるめて血液の通りをよくするんですよやく薬の名前って難しい表現をするもんですね先生拮抗いうからややこしいイメージになるんでしょうね。薬でカルシウムの働きをちょっとゆるめます。ということなんです。薬の作用で細胞膜にあるカルシウムの通路を閉じるわけですわ。その結果、血管の筋肉があまり興奮せんようになって、血管がゆるんで血液の通りがようなります。
やく筋肉が興奮しなくなる。
先生フグ中毒の原因となるテトロドトキシンというのにも同じ作用がありますねやくだから、フグの毒にあたるとからだが痺れるんですね先生呼吸に関係する筋肉がやられるので、呼吸ができへんようになります。
やく血圧というとナトリウムと関係があると聞き及んでいますが、ナトリウムをとり過ぎると筋肉の興奮が進んで血管が収縮するから、というわけですか^先生そういうこともありますが、血圧との関係ではナトリウムの水分を抱える性質が大切です。



症状にある患者さん
からだの海水プールにナトリウムが多くなると、その分だけプールの水も増えます。
きっこうしびからだという容器の中に水分が増えたら中の圧力が上がります。そやから血圧が上がるんです。
やくだから、塩分塩化ナトリウムをとり過ぎないように、という話になるんですね。
先生塩分の摂取量は健康な人で1日10グラム以下、生活習慣病の人は一日六グラム以下に、と言われるのは、そのためなんです。
このナトリウムの性質を理解しておくのは大事なことです。脱水症状を起こすと、水分とともに水を抱える働きがあるナトリウムも失われます。そんな状態のときに水分の補給だけしても、水を抱えるナトリウムが足らんのやから、補給したその水分を保っていられへんのですわ。
やく脱水症のときは水分補給とともに塩をなめろ、というのはだからなんですね先生生理的食塩水ってありますけど、あれが一番いいんですね。僕ら研修医のとき、夏の暑い季節には、病棟に行って置いてある点滴用の生理的食塩水略称は生食そんなには飲めませんでしたけど……。
をこっそり飲んでいました。

あまりにも塩辛くて

ミトコンドリア健康法

「運動はからきしなんだけどなあ」やくいで第十四話色に出にけり。
からだの好不調便や尿が黄色いのにはワケがあるゃくさて、今までのお話を踏まえて、改めて健康に関するお話を伺います。
よく、便の色を見れば健康状態がチェックできると言いますが。色を見ればからだのことがわかるものなんでしょうか^先生我々が健康に生きていくのには、実は色がとても大切なんですわ。我々のからだを切ったら赤い血が出ます。一方、植物って緑色系ですよね。で、こういう色がついているっていうことが、とても大事なんです。
やく植物の緑色は葉緑素だと聞き及んでいますが。
先生実は葉緑体というのは、ミトコンドリアの仲間と言ってええもんなんです。

  • 健康診断を受けていました。
  • 動脈硬化についていう
  • 検査をしてみました。

薬剤を投与します。

ホルモンを分泌するようになります植物は太陽の光と二酸化炭素から、葉緑体でブドウ糖と酸素を作ります。我々動物は、そのブドウ糖と酸素をもとに細胞のミトコンドリアでエネルギーを作って生きている、というのが基本的な構図です。やく動脈の血が赤いのは酸素をのせているから、ということを勉強しましたね。
先生ミトコンドリアの殊勝な思いで紹介してるように、細胞のエンジンにあたるミトコンドリアでブドウ糖や脂肪などの栄養素をもとにATPという馬力を作るのですが、その際に欠かせへんのが酸素なわけです。酸素による赤血球の赤い色は、我々が生きていくためにすごく大事な赤なんですねやく尿や便は黄色っぽいですね先生便はおおむね黄土色をしています。尿も便ほどやないけど、ちょっと黄色いですよね。便や尿が黄色というのは、成分的に同じものなんです。

やく黄色のもとがある^先生赤血球のヘモグロビンのカスが黄色なんです。
やくへえ先生赤血球は脾臓で壊されるのです。赤血球の中のヘモグロビンは脾臓で壊され、ビリルビンになり肝臓に運ばれて、胆汁酸などと一緒になって胆汁になり、腸へと出されます。
ひぞう便は、食べたものが消化吸収されたカスと、お話しした腸内細菌及びその死がいでできますが、ビリルビンは腸内細菌の働きでウロビリノーゲンになり、便が黄土色になるんです。
老化を解明する適当なモデルとして研究が進められてき

うつ病の画期的というわけやから便の色は、消化吸収の状態を反映することになるんですね。肝臓や胆道の病気で胆汁が腸に出なくなったときは、黄色にならんと白っぽい灰色の便となります。
やくだから、便の色で健康診断が成り立つんですね先生そうなんです。
腸のウロビリノーゲンがまた吸収されるんですね。そうすると尿の黄色のもとになります。
そやから尿の色も、消化·吸収の状態を反映することになるんです。
黄色ですが、これまでの話となんか関係があるような。
やく先生なるほど。信号の色は赤、緑、うまいこと三つの色でしょ。
ふだんから色に気をつけて、チェックをしてみることは大切なことですわ。
ピンクは血色がよくて健康という証拠たとえば、腸はどんな色をしているのですか。
やく先生やく先生臓器の色には、何か必然性があるんですか。
腸詰めソーセージの色と同じですわ。
腸詰めの色^ピンクです。

筋肉は赤みを帯びています。筋肉は、ミオグロビンという赤い色素を持つタンパクが多いほど赤くなります。
ミオグロビンは、赤血球のヘモグロビンが運んできた酸素を受け取るタンパクです。ですから、ミオグロビンが多い筋肉ほど酸素を使うミトコンドリアも多いんです。そしてミトコンドリアが多い筋肉ほど血液循環がよくなり赤血球も多い。つまりミトコンドリアの多い筋肉は、ミオグロビンが多いことと、血のめぐりがいいことの両方で赤みが強くなるんです。
せっきんはっきん白筋と呼ばれている筋肉はミトコンドリアが少ない赤みを帯びている筋肉は赤筋と呼ばれています。
んです。
一方、ピンク映画って言っても、今は誰もピンとこないですよね。アダルト映画のことを昔はピンク映画って呼んでました。だから、日本ではピンクというと悪いイメージで受け取られるんですけど、英語でピンクいったらイコール健康ということです。

医師に不信感をいだくようになった両親香織さん

やく血色がいいということですね先生血色がよくて健康や、ということをピンクとかピンキーと言うんです。からだや臓器の色がいいピンク色をしているのは、血液がちゃんと流れているという証拠なんですねやく血液の流れが悪ければ先生血液の流れが悪くなった場所は白っぽくなります。
あとは筋肉の量です。心臓の筋肉とか、肺も一部は筋肉ですけど、基本的には筋肉の色と血液の色で決まるんですねやく膵臓は白いということを聞き及んでいますが、先生私は外科医ではないので生身の膵臓って見たことないです。膵臓ってからだの深い場所にあるので簡単に見えへんのですよやく神秘の臓器というか。
先生取り出してくると割合と白っぽいですけどね。せやけど実際には血液の流れは多いはずです。インスリンを分泌し、消化酵素をたくさん作り出さんといけないわけやから。生身の膵臓は血液の流れのいいピンク色をしてると思いますよ。
やくなるほど。ところでミトコンドリアも、ピンクミトコンドリアがよい、という話を聞き及んだことがあります。
ビリク映画先生これはミトコンドリアをピンクにしようというのやなくて、血液の流れをよくして、からだのいろいろな場所を血液の流れのよいピンク色に保つと、ミトコンドリアも元気になるという意味です。

やくとなると、鏡に顔を映して、ちょっとピンクがかっているほうがいいわけですね先生臓器が疲れているってことは、血色を見ればわかります。つまり色艶ですわ。そやから皮膚の色艶がええ人っていうのは、からだの中の臓器もいい色をしているんです。
やく肌は正直だと先生別の項でも触れましたけど、からだの中の活性酸素や酸化ストレスが多いか少ないかは、肌の色艶に反映されます。そやから見た目って結構大事ですわ。
やくリアルにイメージがわきます。
先生私は患者さんを診るときに、なんかしんどいんちやうかと判断するのは顔色が悪いときですわ。
やく腸の色も、悪いとアウトだと。
先生血液の流れが悪い状態を虚血といいますけど、虚血になっている腸を見たら、それはぞっとしますよ。
真っ青を通り越して真っ白ですよそんな色をしている腸は破れる可能性があります。ほんまに超悪いんです。からだは結構メッセージを発している、ということですね。なぜ気づかんのかと……。
先生やく奥、けん返せ!

からだをいったん店じまい。

睡眠は人生のリセットタイム眠るってことに飽きない。
ほっとけば、いつまでもやく人間は「何事にも飽きる動物である」
と言われますが、その点、私は眠るってことに全然飽きないです。先生寝られます、ずっと^やくはい!ほっとけば、いつまでも。
先生若いって証拠やないんですかね

症状にある患者さん

うつされて

ガンになりやすいというレポートが出たためやくょく家人が死んでいるのかと思う、っていうぐらい。
先生それって、すごい幸せなことですよ。
やくこのごろは、寝ると面白いっていうことも意識しているんですよね。今日はどんな夢を見るだろう、とか。面白い夢もよく見るので、それが楽しくて。
先生夢から漫画の着想を得るとか。
やくあそこまで生産的なっていうのはないですね
先生私は、起きたときがすごいんですよ。そやから起きたときをすごい楽しみにしてますねやくすごいっていうのは、アイデアがですか。
先生はい。朝起きて、髭を剃ってるときに、ものすごくアイデアが出てくるんです。
やく素晴らしい一日の始まりですね先生朝目覚めて覚醒するときに、時間の流れが変わるんやと思うんです。
人は死ぬ間際に、一生の出来事を走馬灯のように一気に回想するっていうやないですか。
脳の働きが常と違うんですわ。そやから、私は覚醒するときって、すごい好きなんです。
それに似た感じで漫画のアイデアが浮かぶときってこんな感じかな、とも思うんですけど、なときにフッと出てくるんですか^やく降りてくる、という言い方をよくしますけどね先生仕事場で机に座ってはるとき^やくいや、机の前では降りてこないですね。
やくさん、漫画のアイデアはどん過去の経験則から、風呂に入れば出てくる、っていう自己暗示がかかっていまして。風呂に入れば出るだろうと思って入ると実際に出てくるんです。まあ極端に言うと、ネタが出るまで風呂からは出ない

先生クリエイティブなことを考えなあかんときって、さあ、考えようって思うと、絶対出てきいひんですねやくそういうときはたとえひねり出せてもロクなものにはならないですからね。
先生雰囲気を変えて、歩いているときにフッとか、アッという感じで出てきます。そやからリセットするつて、とても好きですね。
その意味では、生きることをいったんリセットするのが睡眠なんです。
高先ゃ世ひ先や先やと先やと先ゃにリ先や時先やすす先やぜな生くにん生く生くくい生くで生くい雺生ㄑ恩生く。ク生く眠とそや動さ話睡長。睡そてい実最だ睡睡とと人入眠これらきんに眠時眠うはこ際適ん眠眠とにのだををはかば浸てこがまとつよっ間睡研すまがは睡ん研馬1睡睡時あえにっるろもん回はな時間眠のツるくく睡必かは寝い長者はに眠眠間睡んセれぃと、たいてうてが眠究かだわ七眠短究鹿ダらセい時でク世んち眠然んいてまいのてうつ間間なてしンとトはグとリし。

症状にある患者さん

健康保険適用となります。

やく骨太なんだ!
一見すると骨太なんです。
先生ところが折れやすい。
糖尿病の人は骨粗鬆症の判定には当てはまらへんのですが、骨折することが多いんです。それは骨の質が悪いからちゃうか、ということでいま一番問題になっています。
やく問題は骨の質ですか^先生骨を鉄筋コンクリートの建物にたとえますとね、コンクリートに当たるのがカルシウムですわ。鉄筋に当たるものはコラーゲンなどが主な成分となって作られています。
現在の検査ではカルシウムの量、つまりコンクリートがしっかりしているかどうかはわかるんですが、その中に埋め込まれている鉄筋の状態まではわからへんのです。やく骨太になるには、鉄筋も大事だということですね先生いま使われている骨粗鬆症の薬も、コンクリートの量を多くするもんばっかりなんです。
これからの時代は、鉄筋を強くする薬が開発のターゲットになってきますねやく食事とか運動で骨の量や骨の質をよくすることはできるんですか^先生食事でカルシウムの多い桜エビや小魚、チーズなどを食べることは大切ですね通郷隆盛像骨太、6、NO代表格を6骨質、tうだったん左3う西郷どん重力や日光浴も大切なワケ先生それと骨の健康を維持する上で重要なものは重力ですわ宇宙船で無重力状態の生活をした飛行士が地球に帰還したとき、当座はちゃんと立てんようになります。重力が加わらへん状態が続くと骨からコンクリート役が失われ、鉄筋も弱くなるからです。地Eに戻って重力を受けるようになったら回復しますけどね。
骨の強さを作る上で重力が大事やということからも、我々の先祖が海から上がって陸での生活を始め、をまともに受けるようになったことで骨のシステムが作られた、ということがわかります。
やく重力にありがとうの世界ですね先生それと日光浴との関係も大きいんです。
重力日光を適度に浴びると、紫外線によって、からだでビタミンDがよく作られるようになります。



治療をつづけた恭作さん
ビタミンDは腸や腎臓そして骨に作用して、血液中のカルシウムの量を増加させます。
やくほう。
先生実は最近、ビタミンDは免疫力を高め感染を予防するという大事な働きをする、と言われだしています。
細菌やウイルスがからだに侵入するのをビタミンDが防いでくれるんですね。また、ビタミンD不足とがんの関係も注目されています。
やくうーむ。骨のワールドも、なかなかに奥が深い。

生命のカギを握る、

細胞の外と内仕切ったほうが効率よくできる生命の営みやくでは、先ほどの話に登場した、電解質についての勉強をしたいと思います。電解質という難解そうな字を目にしただけで拒否反応を示す人がいるかもしれません。かく言う私も、この対談を行う前まではそうだったんです。でも今は、電解質の基本的なことを理解しておかないとマズイかもなと思うようになってきました。

電解質っていうのは、からだの細胞の営みの基本ツールなわけですよねそこでまず、電解質と関係するであろう生命の基本のにあたる質問をしたいのですが人類のそもそものルーツとなる生命体は海の中で生まれたと聞き及んでいますが、その生命体なるものはどうやって発生したのでしょうか^先生生命の起源についてはわからへんことだらけです。
私は、細胞膜なら細胞膜で仕切られた瞬間から、かと思っているんです。
独立した生物としての営みができるようになったんやないたとえて言えば、家の敷居にあたるもんができて、中は敷居の外とは違う自分の世界や、という状態になったことが重要やったという気がしてるんです。
やくなんで仕切ったかっていうことになると、哲学的な領域になって、科学の概念じゃないような気さえしますね。

  • ストレスがあふれ出す
  • 症状があるのだけれど
  • 薬でごまかしていれば

認知症はメインの疾患になり得ません。

細胞膜を安定させるだって、なんの意思もないところに、どうしてそうなっちゃつたんだろうって考えないといけませんものねこれは、宇宙に外と内があるのか、というような概念にも通じますか。もしかすると、宇宙にも外があるのかもしれない。
先生宇宙の外と内ねえやく膨張しているぐらいだから宇宙に外側があるんだろう、っていう考えはありでしょうけれどで、もし生物が生まれなければという話になりますと、先生が言われる敷居の外と中という考え方もたぶん出てこないんでしょうね先生結果的に、仕切ったほうがいろんなことが効率よくできるようになったわけです。たとえば、ものを貯めるという概念があるでしょ。ものを貯めるとなると、どこかに貯めなあかんわけです。
貯め込んでいく金庫がないと。で、どんどん貯め込んでいくことによってエネルギーが生まれるわけですわやく貯めることでエネルギーになるのですか^先生以前、細胞のミトコンドリアで、車で言うたら馬力にあたるATPアデノシン三リン酸が作られることを、話しました。ミトコンドリアがたくさんのATPを作ることができるのはミトコンドリアの中に水素イオンを貯め込んでいくからなんです。
やくほお先生食事をして糖分や脂肪を消化吸収するたびに、そうした栄養分を分解することで水素イオンが作られます。ミトコンドリアはその水素イオンをちょっとずつ貯め込んでいくわけです。
イメージ的には、ダムに水を徐々に貯めていって、ある一定の水位に達したら一気に放流するというように、ミトコンドリアは貯め込んだ水素イオンを一気に放流することで、たくさんのATPを作る水車を回すことができるんです。
ミトコンドリアを持たない初期の生命体は、稼いだ日銭をその日で使いきってしまうという単純な方法でエネルギーを作るやり方をしていましたそやけど、この方法やと効率が悪いんです。
その日暮らしの生活では、お金を貯めて電化製品や車を買って豊かな生活を送ることなんかできないことに似ています。
そこで、なんとか使わないで貯めておいて、ある段階まで貯まったら一気に使う、という効率的なやり方になってきたわけです。
やく落語にある江戸っ子の話じゃないですけど、宵越しの金は持たねぇ、っていうんじゃ駄目だと先生そういうやり方やとあかんのです。では、そんなことがなぜできるのかいうたら、ミトコンドリアでは二枚ある膜の内側の膜と外側の膜の間に水素イオンを貯めていくわけですわ。そういう空間を作るためにも、敷居で囲まんとあかんわけです。
やくいま先生のお話を伺っていまして、辞書はどのように説明しているのだろうかと思ったんですよね。

症状が改善されることが多いのも事実です。

ホルモンが分泌しなくなったことの影響が大きいと思われる「外じゃないのが内、内じゃないのが外」という説明じゃ話にならないわけで。
そうすると、何がしかを貯め込んでおく部分というのが内なんですね。辞書でもそう説明すればいいんだ『新明解』あたりにもそのように書いてもらって
先生節分の豆まきで、鬼は外、福は内って言うやないですか。まずは、外と内というイメージで細胞を考えてほしいんですわ。
やく外と内があることで生命としての現象も起きる.先生植物の葉緑体と動物のミトコンドリアは、非常によう似た形をしていますが、両方ともたくさんのエネルギーを作ることができるのは、膜で仕切られて外と内があるからです。
やくなるほど。
先生ミトコンドリアは細胞の中に浮かんでいるので、ミトコンドリアのというのは実は細胞膜で囲まれた細胞の中にあたるわけやけど。ちょうどロシアの入れ子式のこけし人形マトリョーシカみたいな感じ。

とにかくこのように外と内があって、エネルギーを生み出すものを内に貯め込むことで、生命として活動できる馬力を得る、というイメージなんですね。
神はまずrlの世に士カリをお創りにL’ーなられた。..細胞の活動がスイッチONになるときやくじゃあ具体的に、我々のからだの細胞の外と内では、どんな違いがあるのですか^先生イメージ的には細胞を取り囲む海水プール、ということで説明したらええかもしれません。

うつっぽくなってくる

内とでは電解質の量が違うんです。
細胞の外と海水プールという細胞の
環境と、細胞の
の環境を比較すると、こうなりますわ細胞の外の世界である海水プールに圧倒的に多い電解質はナトリウムなんです。電解質の量は、その濃度で表します。単位はふつうmEq/L(溶液1リットル中のイオン量を示す1リットル中のミリグラム当量略称メック)で示されます。この単位でどれぐらい多いかといいますと、カルシウムは八メックで、ナトリウムは一三0S一四〇メックという世界なんです。
電解質それぞれのでの比較をしますとね、カルシウムは細胞の外に多くて、ても少ないんです。その比率は一000対1くらいなんですわ。
細胞の内にはと一方ナトリウムは細胞の外に一四〇ぐらいなんですが、細胞の内は五ぐらいしかないわけです。

やく話の流れからいきますと、細胞の外と内とで量の差があることが、生命現象の何かカギを握っている.先生当たりですわ。
細胞の外と内の量に差があるということは、濃度に差ができるということになります。濃度の差があることで、細胞膜にある専用の通路が開くと、濃度の濃いほうから薄いほうへ、電解質が水に溶けた状態であるイオンがどっと入ってくることになります。
やくなんとなくイメージができつつあります。
専用の通路ということですが、細胞膜には、カルシウム用とかナトリウム用とか、それぞれ専用の通路がぁるのですか^先生そうなんです。カルシウム用の通路をカルシウム·チャネル、ナトリウム用の通路をナトリウム·チャネルといいます。その通路が開くと、外と内の濃度差をならすという作用で、濃度の濃い、つまり数の多いほうから、濃度の薄い、つまり数の少ないほうへとどっと入ってくる。で、そのどっと入ってくることで細胞の活動をオンにするスイッチが入るのです。
やく道理ですね先生カルシウムを例にとってみます。
細胞の外と内とでカルシウムが存在する比率は一000対1という話をしました。
子宮がん症状にある患者さんの検診

病気にならない生き方

薬を飲んでいました。細胞膜にあるカルシウム用の通り道が開くと、細胞の外一000と細胞の内が均質に、つまり五00対五00になろうとして、大変な勢いで細胞の外から細胞の内へとカルシウムが入ってくるわけです。
やく多いほうから少ないほうに流れ込む先生そのどっと流れ込む力を使って、生物は生きているんです。そういうイメージを持つことが、電解質やイオンというものを理解する手助けになるんやと思います。中でも細胞の活動をオンにする最初のスイッチ役がナトリウムなわけです。ナトリウムが細胞の内に入ってくると、野球の試合の応援のようなウェーブが起こります。専門的には活動電位が生まれるという言い方をしますが、このウェーブの興奮が伝わると、興奮を感知してカルシウムの通路が開いて新しいウェーブが生まれるというように、電解質の通路の開け閉めが連動してどんどんウェーブが伝わっていくのでやくきわめて巧妙なしくみであるわけですね滅多に起こらないカルシウム不足先生カルシウムが細胞の内に入ってくる、というのが細胞にとっては一番大きな刺激となるんですわ。
カルシウムの果たす役割って、それぐらい大事なものなんです。そやから、からだにカルシウムが不足するなんてことが起こったら、生きることを左右する大事になるんです。
やく言い換えれば、カルシウムが不足するようなことは滅多に起こらない。
先生起こったらもう終わりなんですねそれとね、これも一般的にはあまり意識されてへんことやけど、我々のからだには海水プールがあるっていう話をしましたねやくはい。
先生からだに水分をキープできるのは海水プールにナトリウムがあるからなんです。
やくナトリウムで、先生もしナトリウムの濃度が低かったら、からだから水分が失われてしなびてしまいますわやく水もしたたるいい男も、ナトリウムのお陰ですか^先生したたらせる水をキープするという意味ではね。
それと大事なことは、我々が運動したり、からだを動かしたりできるのは神経の命令を受けた筋肉の収縮があるからなんやけど、筋肉を収縮させる指令、つまり興奮させる最初の役割はナトリウムが担っているんです。
やくほほぅ。
先生で、ナトリウムによる興奮を感知して、細胞膜にあるカルシウムの通路が開きます。そうすると、細胞の外からカルシウムが入ってきますが、このことが刺激になって、さらに細胞の中にあるカルシウム貯蔵庫からも、たくさんのカルシウムが放出されます。